◇◆◇日々のみ言葉
2021年1月25日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章19節~22節】
9:19 イエスが立って彼について行かれると、弟子たちもついて行った。
9:20 すると、見よ。十二年の間長血をわずらっている女が、イエスのうしろに来て、その着物のふさにさわった。
9:21 「お着物にさわることでもできれば、きっと直る。」と心のうちで考えていたからである。
9:22 イエスは、振り向いて彼女を見て言われた。「娘よ。しっかりしなさい。あなたの信仰があなたを直したのです。」すると、女はその時から全く直った。
◎ショートメッセージ
《主イエスが、「真新しい布ぎれ」や「新しいぶどう酒」のたとえを話しておられると、ひとりの会堂管理者が来て、御もとにひれ伏しました。
「私の娘がいま死にました。でも、おいで下さって、娘の上に御手を置いてやって下さい。そうすれば娘は生き返ります。」
マルコとルカの福音書では、「私の娘が死にそうです」となっていることは、昨日学びました。主イエスは、立ち上がってヤイロのあとをついて行きます。弟子たちも従いました。その道すがらに起こった出来事が、「十二年の間長血をわずらっている女性のいやし」です。この記事は三つの共観福音書に書き記されています。
マタイは非常に簡潔に書いていますが、実はもっと複雑な事情の背景があって、また彼女の取った行動について明確に知る必要があります。
マルコの並行記事は、詳細にわたって書かれています。
『そこで、イエスは彼と一緒に出かけられたが、多くの群衆がイエスについて来て、イエスに押し迫った。
ところで、十二年の間長血をわずらっている女がいた。この女は多くの医者からひどいめに会わされて、自分の持ち物をみな使い果たしてしまったが、何のかいもなく、かえって悪くなる一方であった。彼女は、イエスのことを耳にして、群衆の中に紛れ込み、うしろから、イエスの着物にさわった。
「お着物にさわることでもできれば、きっと直る。」と考えていたからである。すると、すぐに、血の源がかれて、ひどい痛みが直ったことを、からだに感じた。
イエスも、すぐに、自分のうちから力が外に出て行ったことに気づいて、群衆の中を振り向いて、
「誰が私の着物にさわったのですか。」と言われた。そこで弟子たちはイエスに言った。
「群衆があなたに押し迫っているのをご覧になっていて、それでも『誰が私にさわったのか。』とおっしゃるのですか。」
イエスは、それをした人を知ろうとして、見回しておられた。女は恐れおののき、自分の身に起こった事を知り、イエスの前に出てひれ伏し、イエスに真実を余すところなく打ち明けた。そこで、イエスは彼女にこう言われた。
「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して帰りなさい。病気にかからず、すこやかでいなさい。」(マルコの福音書5:24~5:34)』と。
マルコは、マタイの三倍以上の文書量で説明しています。マタイはマルコをもとにして福音書を執筆しましたから、もしかしたら、あえて簡潔にまとめたのかも知れません。明日も同じ箇所からです。》