◇◆◇日々のみ言葉
2021年2月13日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書10章5節~6節】
10:5 イエスは、この十二人を遣わし、そのとき彼らにこう命じられた。「異邦人の道に行ってはいけません。サマリヤ人の町にはいってはいけません。
10:6 イスラエルの家の滅びた羊の所に行きなさい。」
◎ショートメッセージ
《主イエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊どもを制する権威を授けられました。悪霊どもを追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいを直す為にです。
しかし、主イエスは、彼らに行くべき町や村に、制限を設けられたのです。それは、ガリラヤ地方にあるユダヤ人の町や村と言うことでした。
「異邦人の道」とは、デカポリスなどのローマ都市に続いている道のことであり、「サマリヤ人の町」とは、サマリヤ経由にてエルサレムに向かう街道沿いにある町のことです。まずは、「イスラエルの家」に、すなわち正統的なユダヤ人が住んでいる町や村に行きなさいと言うことなのです。
ギリシャ語を話す外国生まれの外国育ちのユダヤ人ではなく、ヘブル語と当時の公用語であったアラム語を話すユダヤ人の住んでいる場所を指しています。
なぜ主イエスは、このような命令を出されたのでしょうか。
それは、主イエスが十字架にかかられる時までは、まだ旧い契約の時であったからです。それはアブラハムとの契約でもあり、まずはアブラハムとその血を継ぐ子孫が神の恵みの特権に預かることが約束であったからです。
つまり、救い主なるお方は、イスラエルの人々に恵みを与える為に来られたからです。
主イエスご自身、ツロとシドン地方に行かれた時に、カナン人の女にこう言われます。
『それから、イエスはそこを去って、ツロとシドンの地方に立ちのかれた。すると、その地方のカナン人の女が出て来て、叫び声をあげて言った。
「主よ。ダビデの子よ。私をあわれんで下さい。娘が、ひどく悪霊に取りつかれているのです。」
しかしイエスは彼女に一言もお答えにならなかった。そこで、弟子たちはみ元に来て、
「あの女を帰してやって下さい。叫びながらあとについて来るのです。」と言ってイエスに願った。しかし、イエスは答えて、
「私は、イスラエルの家の滅びた羊以外の所には遣わされていません。」(マタイの福音書15:21~15:24抜粋)』と。
主イエスは、本当にユダヤ人の所へ、選民イスラエルの救い主として、ユダヤ人として来られました。預言とおり、ダビデの子としてです。
しかし、それにもかかわらず、ユダヤの最高議会と民の長老たちは、救い主イエス・キリストを拒んだのです。そして十字架にかけたのです。
その為、その救いの約束と恵みは、異邦人にもたらせられることになります。それゆえに、日本に住む私たちにも、この「福音」が伝えられたのです。》