◇◆◇日々のみ言葉
2021年2月25日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書10章23節】
10:23「彼らがこの町であなたがたを迫害するなら、次の町にのがれなさい。というわけは、確かなことをあなたがたに告げるのですが、人の子が来るときまでに、あなたがたは決してイスラエルの町々を巡り尽くせないからです。」
◎ショートメッセージ
《「また、私の名のために、あなたがたはすべての人々に憎まれます。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。」
主イエスの言われた言葉は、愛する弟子たちに対する忠告であるわけですが、その中においては、多くの預言を含んでいることも事実です。よって弟子たちは、ガリラヤ地方の伝道から戻って来た時には、「出発する前に主イエスの言われたことは何だったんだろう」と思ったとしても、決して不思議ではないはずです。
昨日の箇所において、「しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。」と言う言葉は、まさしくエルサレム教会におけるサウロの迫害のことを指していますが、それ以降にも起こる迫害をも示しています。
また、終末の時代にも、大きな迫害が起こることが預言されているとも言えます。
さて主イエスは、「彼らがこの町であなたがたを迫害するなら、次の町にのがれなさい。」と言われた意味は何なのでしょうか。これは、今回の派遣が短期間であることからと言えます。
おそらく、六チームが廻る町や村も個々に決められたおり、また集合場所も集合日時も決められていたからだと思います。つまり、その町や村に留まって伝道する時間がないと言うことです。次々に町や村を巡り歩いて「福音」を伝えなければならないからです。
そして次に、
「確かなことをあなたがたに告げるのですが、人の子が来るときまでに、あなたがたは決してイスラエルの町々を巡り尽くせないからです。」と言うことですが、この言葉は難しい表現であって、「人の子が来るとき」とは、主イエスが再臨されるときと言う意味であり、物理的にも二千年以上にわたって、彼らが巡り歩くことは出来ないのです。
そして、この言葉は、彼らが生きている間には、主は再臨されないことを暗示していると言えます。
主は、ここにおいても弟子たちに明確に宣言されています。それは「人の子」と言う言葉です。これは、ユダヤ人ならば誰もが知る「ダニエル書」に書かれている表現であって、メシアの事を指しているのです。
主は、ご自身こそが、旧約聖書に預言された「約束のメシア」であることを、何度も証しておられるのです。》