◇◆◇日々のみ言葉
2021年7月6日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書16章1節~4節】
16:1 パリサイ人やサドカイ人たちがみそばに寄って来て、イエスをためそうとして、天からのしるしを見せて下さいと頼んだ。
16:2 しかし、イエスは彼らに答えて言われた。「あなたがたは、夕方には、『夕焼けだから晴れる。』と言うし、
16:3 朝には、『朝焼けでどんよりしているから、きょうは荒れ模様だ。』と言う。そんなによく、空模様の見分け方を知っていながら、なぜ時のしるしを見分けることができないのですか。
16:4 悪い、姦淫の時代はしるしを求めています。しかし、ヨナのしるしの他には、しるしは与えられません。」そう言って、イエスは彼らを残して去って行かれた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
マルコの福音書の並行記事によりますと、
『人々はおよそ四千人であった。それからイエスは、彼らを解散させられた。そしてすぐに弟子たちと共に舟に乗り、ダルマヌタ地方へ行かれた。
パリサイ人たちがやって来て、イエスに議論をしかけ、天からのしるしを求めた。イエスをためそうとしたのである。イエスは、心の中で深く嘆息して、こう言われた。
「なぜ、今の時代はしるしを求めるのか。まことに、あなたがたに告げます。今の時代には、しるしは絶対に与えられません。」
イエスは彼らを離れて、また舟に乗って向こう岸へ行かれた。(マルコの福音書8:9~8:13)』となっています。
マタイの福音書では、
『それから、イエスは群衆を解散させて舟に乗り、マガダン地方に行かれた。』と書かれています。
つまり、ここに二つの地名が登場します。「ダルマヌタ地方」と「マガダン地方」です。
新聖書辞典によりますと、ダルマヌタとはギリシャ語で、聖書中ここにしか見られず、この地名に関しては、写本の上でも様々な伝承があり、多くの者は、ヨセフォスがタリカイアイ(「塩づけの魚」という意味)と呼んだマグダラの別称であると考えています。
そして、マガダンですが、これもギリシャ語で、ガリラヤ湖北西岸にあった地方の名前と言われています。しかし、実際にどこを指すのか定かではありません。この場所をマグダラと伝える写本も多くあることから、その近隣を指すと考える学者も少なくないそうです。よって、本来はマグダラを指すのです。
主イエスがおられた新約当時、マグダラはガリラヤの4大都市の一つで、魚の加工や染色で有名でした。主イエスがよみがえられ、最初にその姿を現わしたのは、この地の出身であった、マグダラのマリアでした。
この頃のガリラヤ湖での働きにおいては、主イエスと弟子たちは、絶えず群衆が付きまとっていた為、おもにシモン・ペテロの持ち舟を利用して、移動したと思われます。 当然、バルサバやマッテヤも行動を共にしていたはずですので、別の舟が追従していたことは明白です。その舟は、ゼベダイの子ヤコブとヨハネの持ち舟であったのかも知れません。》