◇◆◇日々のみ言葉
2021年9月7日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書19章10節~12節】
19:10 弟子たちはイエスに言った。「もし妻に対する夫の立場がそんなものなら、結婚しないほうがましです。」
19:11 しかし、イエスは言われた。「その言葉は、誰でも受け入れることができるわけではありません。ただ、それが許されている者だけができるのです。
19:12 というのは、母の胎内から、そのように生まれついた独身者がいます。また、人から独身者にさせられた者もいます。また、天の御国のために、自分から独身者になった者もいるからです。それができる者はそれを受け入れなさい。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
「もし妻に対する夫の立場がそんなものなら、結婚しないほうがましです。」
おそらく、主イエスにこのように述べたのは、使徒のリーダーとなるシモン・ペテロであったに違いありません。なぜなら、彼だけが結婚していて、すでに子どももいたからです。
また、ペテロは、主イエス様よりも年上であったと思われる節があります。それは、ピリポ・カイザリヤにおいて、主イエスが第一回目となる受難予告をされた時に、ペテロは主イエスを脇に寄せてとがめたからです。
その時、「引き下がれ。サタン。」と主イエスが、厳しくペテロを叱りつけたことを私たちは知っています。
さて、主イエスのお答えから学びましょう。
「その言葉は、誰でも受け入れることができるわけではありません。ただ、それが許されている者だけができるのです。」と言われ、弟子の質問の内容とは違う観点から答えられています。
弟子たちは、「妻に対する夫の立場」を取り上げて、結婚について尋ねているのですが、主イエスは「結婚をしない」ことを取り上げて、答えておられるのです。
「母の胎内から、そのように生まれついた独身者」とは、生まれつき不具合があって、生殖能力のない者のことを指します。
「人から独身者にさせられた者」とは、宦官のことです。ピリポによって、救いに導かれたエチオピアの宦官のことを私たちは良く知っています。
そして、
「天の御国のために、自分から独身者になった者」とは、生涯独身を通し、神様に仕える者のことを指しています。私は、バプテスマのヨハネがそうであったと確信しています。そして、もちろん主イエス様もそうでありました。
主イエスのこの言葉から、カトリック教会の「修道院」が誕生したと言っても良いかと思われます。》