◇◆◇日々のみ言葉
2021年9月11日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書19章16節~20節】
19:16 すると、ひとりの人がイエスのもとに来て言った。「先生。永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをしたらよいのでしょうか。」
19:17 イエスは彼に言われた。「なぜ、良いことについて、私に尋ねるのですか。良い方は、ひとりだけです。もし、いのちにはいりたいと思うなら、戒めを守りなさい。」
19:18 彼は「どの戒めですか。」と言った。そこで、イエスは言われた。「殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない。偽証をしてはならない。
19:19 父と母を敬え。あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」
19:20 この青年はイエスに言った。「そのようなことはみな、守っております。何がまだ欠けているのでしょうか。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からです。今日は、共観福音書の中からルカの福音書の同一並行記事を掲載したいと思います。
『またある役人が、イエスに質問して言った。
「尊い先生。私は何をしたら、永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか。」
イエスは彼に言われた。
「なぜ、私を『尊い』と言うのですか。尊い方は、神おひとりのほかには誰もありません。戒めはあなたもよく知っているはずです。『姦淫してはならない。殺してはならない。盗んではならない。偽証を立ててはならない。父と母を敬え。』」
すると彼は言った。
「そのようなことはみな、小さい時から守っております。」(ルカの福音書18:18~18:21)』とルカは書き記しています。
何と、マルコの福音書の並行記事とほとんど同じ内容になっています。違う箇所を挙げるとしたら、一箇所あります。それは、「一人の人」ではなく、「役人」と言うことです。 これはどういう意味かと言いますと、議会議員であるか、もしくは会堂管理人であるか、そのどちらかを指すことになるのです。
ルカは、パウロの監修のもとに、ローマにおいて福音書と続編となる使徒の働きを執筆しました。またヨハネ・マルコもパウロと行動を共にしていました。伝承では、ローマにおいてもマルコは、パウロと共にいたと言われています。
獄中書簡の第Ⅱテモテの手紙では、
『ルカだけは私と共におります。マルコを伴って、一緒に来て下さい。彼は私の務めのために役に立つからです。(第Ⅱテモテ4:11)』と書かれています。
そして、同じく獄中書簡であるピレモンの手紙においては、
『キリスト・イエスにあって私と共に囚人となっているエパフラスが、あなたによろしくと言っています。私の同労者たちであるマルコ、アリスタルコ、デマス、ルカからもよろしくと言っています。(ピレモンの手紙1:23~1:24)』と書かれていて、この時にはマルコはローマに到着していることは明白です。よって、マルコもルカも、パウロのもとで、福音書を執筆した可能性があるのです。》