• 日々のみ言葉 2021年9月16日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年9月16日(木)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書19章16節~26節】
    19:16 すると、ひとりの人がイエスのもとに来て言った。「先生。永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをしたらよいのでしょうか。」
    19:17 イエスは彼に言われた。「なぜ、良いことについて、私に尋ねるのですか。良い方は、ひとりだけです。もし、いのちにはいりたいと思うなら、戒めを守りなさい。」
    19:18 彼は「どの戒めですか。」と言った。そこで、イエスは言われた。「殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない。偽証をしてはならない。
    19:19 父と母を敬え。あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」
    19:20 この青年はイエスに言った。「そのようなことはみな、守っております。何がまだ欠けているのでしょうか。」
    19:21 イエスは、彼に言われた。「もし、あなたが完全になりたいなら、帰って、あなたの持ち物を売り払って貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、私について来なさい。」
    19:22 ところが、青年はこの言葉を聞くと、悲しんで去って行った。この人は多くの財産を持っていたからである。
    19:23 それから、イエスは弟子たちに言われた。「まことに、あなたがたに告げます。金持ちが天の御国にはいるのはむずかしいことです。
    19:24 まことに、あなたがたにもう一度、告げます。金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい。」
    19:25 弟子たちは、これを聞くと、たいへん驚いて言った。「それでは、誰が救われることができるのでしょう。」
    19:26 イエスは彼らをじっと見て言われた。「それは人にはできないことです。しかし、神にはどんなことでもできます。」

    ◎ショートメッセージ
    《ルカの福音書の並行記事では、
    『またある役人が、イエスに質問して言った。「尊い先生。私は何をしたら、永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか。」(ルカの福音書18:18)』と書かれており、「役人」となっています。そしてマタイによれば、青年となっています。
     つまり、主イエスに質問した人物は、たいへんな金持ちであり、役人の青年と言うことになります。当時のエルサレムの役人とは、議員か会堂管理人のどちらかになります。
     この記事は、三つの共観福音書に記載されています。よって非常に大切な真理と事実を、読者に教えていることになります。しかし、不思議な事に、三つの共観福音書のどれもが、この人物の名前を挙げていないのです。

     私は、この人物がサウロであると確信しています。その大きな要因は、サウロが生まれながらのローマ市民であるからです。これは、どういうことかと言いますと、サウロの両親もしくは祖父母が、ローマ帝国に何らかの功績を残さなければ、市民権は授与されないはずだからです。
     真偽は定かではありませんが、伝承では、サウロの両親が、カイザルとローマ軍の為に、丈夫で高品質な天幕を数多く用意し、その功績によって、カイザルから恩恵として、市民権を授与されたと言われています。となれば、サウロの家は、本当に大金持ちであり裕福であったはずです。またサウロ自身も、天幕作りのノウハウを両親から受け継いでいます。

     主は、弟子たちをじーっと見つめて言われます。
    「それは人にはできないことです。しかし、神にはどんなことでもできます。」

     サウロがパウロと変えられた時に、この言葉は成就します。もしサウロであったとしたら、おそらく彼自身が、福音書に自分の名前を書き記すことを躊躇したであろうと考えています。明日は先に行きましょう。》

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