• 日々のみ言葉 2015年8月1日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2015年8月1日(土)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書3章16節~17節】

    3:16 こうして、イエスは十二弟子を任命された。そして、シモンにはペテロという名をつけ、
    3:17 ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、このふたりにはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた。

    ◎ショートメッセージ

    《主イエスは、多くの弟子たちの中から、特別に十二弟子を選ばれた。では、その時実際に、どれほどの人々が弟子となっていたのであろうか。ルカは、このように書き記している。『その後、主は、別に七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先にお遣わしになった。(ルカの福音書10:1)』その後とは、最初に十二弟子を遣わした後に、という意味である。七十人訳ギリシャ語聖書は、「七十人」ではなく「七十二人」となっている。どちらにせよ、この時には、主イエスに十二使徒だけではなく、さらに七十人から七十二人以上の弟子たちが存在していたことは明白である。ともあれ主イエスが、十二使徒を選ぶにあたって、夜通し祈られたことは、昨日の「日々のみ言葉」において学んだ通りである。さて、主は十二弟子を選び、彼らを使徒として任命された。使徒とは、「使命に遣わされた者」という意味である。その筆頭にシモンがあげられた。シモンの本名は、バルヨナ・シモンである。つまりヨナ(ヨハネ)の子シモンということになる。主イエスは、シモンにペテロという名をつけられた。これは「岩」という意味である。しかしヨハネは、後ほど、第四福音書(ヨハネの福音書)に、別な事実を書き加えた。それによれば、主イエスが、シモンにペテロという呼び名をつけられたのは、この時ではなく、弟アンデレによって、主イエスと引き合わせられた時であるという。ヨハネはこう書き記している。『バプテスマのヨハネから聞いて、イエスについて行ったふたりのうちのひとりは、シモン・ペテロの兄弟アンデレであった。彼はまず自分の兄弟シモンを見つけて、「私たちはメシヤ(訳して言えば、キリスト)に会った。」と言った。彼はシモンをイエスのもとに連れて来た。イエスはシモンに目を留めて言われた。「あなたはヨハネの子シモンです。あなたをケパ(訳すとペテロ)と呼ぶことにします。」(ヨハネの福音書1:40~1:42)』
     マルコに戻るが、その次には、弟アンデレではなく、ゼベタイの子ヤコブとヨハネについて書かれている。このヨハネは、主が愛された弟子であり、第四福音書の執筆者であることは言うまでもない。この二人の兄弟は、「ボアネルゲ」すなわち「雷の子」という呼び名がつけられた。その意味は「すぐに怒りを表わす」ということである。用するに、気が短いのである。シモン・ペテロ、そしてヤコブとヨハネのこの三人こそが、主が選ばれた十二使徒の中でも、最も信頼し、最も愛した側近中の側近となるのである。シモン・ペテロは、主イエスが蘇られた後、まさしくリーダーとなり、ヤコブは、十二使徒最初の殉教者となり、そしてヨハネは、二世紀初頭まで、ただ一人生き残って、「ヨハネの黙示録」を書く者となる。この三人の側近のように、実は私たち一人一人も、主イエスによって、使命が授けられている、と言っても良いであろう。では、私たちの使命とは何であろうか。もちろん神は、一人一人に対して、ご自身の計画をお持ちであられる。『人の心には多くの計画がある。しかし主のはかりごとだけが成る。(箴言19:21)』》

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