◇◆◇日々のみ言葉
2022年10月27日(木)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙11章16節~18節】
11:16 初物が聖ければ、粉の全部が聖いのです。根が聖ければ、枝も聖いのです。
11:17 もしも、枝の中のあるものが折られて、野生種のオリーブであるあなたがその枝に混じってつがれ、そしてオリーブの根の豊かな養分をともに受けているのだとしたら、
11:18 あなたはその枝に対して誇ってはいけません。誇ったとしても、あなたが根をささえているのではなく、根があなたをささえているのです。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『11:16 イスラエルの民の最初の族長アブラハムは神のものとされていたのだから、その子孫も神の民となるはずではないか。根が聖ければそこから出て来る枝も聖くなるはずであろう。
11:17 ところが、アブラハムという根から出たオリーブの枝の幾本かは、折り取られてしまい、野生のオリーブであるあなたがた異邦人が、そこに接ぎ木されたようなものである。あなたがたは、元のオリーブの根の豊かな養分にあずかっているわけだから、
11:18 あなたがたは、元のオリーブに対して誇ることなどできないではないか。あなたがたこそ、根によってささえられているのである。』
新改訳聖書のこの箇所も、非常に難解でした。また誤訳とも言えるような訳で、特に「根」が誰を指すのか、特定出来なかったからです。私は、「根」は主イエス・キリストと考えていました。なぜなら、ヨハネの福音書では、主はぶどうの木であると書かれているからです。しかし、そうすると最初の節の言葉の意味が分からなくなってしまいます。
『初物が聖ければ、粉の全部が聖いのです。根が聖ければ、枝も聖いのです。』
ここで、もし「初物」を主イエス様であるとしたら、イエス様は、初物ではなく、ダビデの子孫なのです。その点、現代訳では、思いもしない意訳となっています。しかし、パウロが伝えたい真理を十分に理解することが出来ます。
アブラハムは、まさしく信仰の父です。アブラハムから、イスラエル、すなわちユダヤ人の歴史は始まったと言えるでしょう。創造主なる神様は、モーゼに「アブラハム。ヤコブ、イサクの神」と仰せられたことは、誰もが知っていることです。
私たちは日本人です。そしてイスラエルの人々から見るならば、私たちは異邦人です。しかし、主イエス様の十字架の贖いによって、罪赦され、永遠の命が与えられ、神の子どもとされたのです。その「信仰」は、アブラハムの信仰に繋がっているのです。》