• 日々のみ言葉 2015年8月6日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2015年8月6日(木)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書3章23節~24節】

    3:23 そこでイエスは彼らをそばに呼んで、たとえによって話された。「サタンがどうしてサタンを追い出せましょう。
    3:24 もし国が内部で分裂したら、その国は立ち行きません。

    ◎ショートメッセージ

    《そこでイエスは彼らをそばに呼んだ。この「彼ら」とは、律法学者たちである。しかも彼らはエルサレムから下って来た。と言うことは、ユダヤ最高議決機関あるサンヘドリンから遣わされて来たということである。何のために。それは彼らが待ち望んでいた、聖書(旧約聖書)に預言されたメシヤ、すなわち「キリスト」かどうか、もしくは「あの預言者」かどうか確認するためであった。

     サンヘドリンは、バプテスマのヨハネにも、確認のための使節団を送ったことがあった。そのことについて、ヨハネはその福音書にこう書き記している。

    『ユダヤ人たちが祭司とレビ人をエルサレムからヨハネのもとに遣わして、「あなたはどなたですか。」と尋ねさせた。
     彼は告白して否まず、「私はキリストではありません。」と言明した。また、彼らは聞いた。「では、いったい何ですか。あなたはエリヤですか。」彼は言った。「そうではありません。」「あなたはあの預言者ですか。」彼は答えた。「違います。」
     そこで、彼らは言った。「あなたはだれですか。私たちを遣わした人々に返事をしたいのですが、あなたは自分を何だと言われるのですか。」彼は言った。「私は、預言者イザヤが言ったように『主の道をまっすぐにせよ。』と荒野で叫んでいる者の声です。」
    彼らは、パリサイ人の中から遣わされたのであった。(ヨハネの福音書1:19~1:24)』

     その彼らを、主イエスはそばに呼んで、短いいくつかのたとえで話されたのである。
    「サタンがどうしてサタンを追い出せましょう。」

     この訳は、不適切である。「サタン」とは固有名詞である。その意味は、「告発する者」である。つまり「サタン」は、すなわち「悪魔」は、唯一の存在、たったひとりの存在である。「自分」で「自分」を追い出すことは、意味のなしえないことである。尾山令仁師は、「現代訳聖書」において、このように訳している。

     「悪魔がどうして悪霊を追い出さるでしょう。」

     「悪魔」とは、誰であろうか。

    『暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたのか。国々を打ち破った者よ。どうしてあなたは地に切り倒されたのか。あなたは心の中で言った。「私は天に上ろう。神の星々のはるか上に私の王座を上げ、北の果てにある会合の山にすわろう。密雲の頂に上り、いと高き方のようになろう。」しかし、あなたはよみに落とされ、穴の底に落とされる。(イザヤ書14:12~14:15)』

    「明けの明星」ここから、悪魔(サタン)の本当の名前は、「ルシファー」であると、言われている。またエゼキエルは、サタンを「ツロの王」として、預言した。

    『「人の子よ。ツロの王について哀歌を唱えて、彼に言え。神である主はこう仰せられる。あなたは全きものの典型であった。知恵に満ち、美の極みであった。あなたは神の園、エデンにいて、あらゆる宝石があなたをおおっていた。赤めのう、トパーズ、ダイヤモンド、緑柱石、しまめのう、碧玉、サファイヤ、トルコ玉、エメラルド。あなたのタンバリンと笛とは金で作られ、これらはあなたが造られた日に整えられていた。
     わたしはあなたを油そそがれた守護者ケルブとともに、神の聖なる山に置いた。あなたは火の石の間を歩いていた。あなたの行ないは、あなたが造られた日からあなたに不正が見いだされるまでは、完全だった。
     あなたの商いが繁盛すると、あなたのうちに暴虐が満ち、あなたは罪を犯した。そこで、わたしはあなたを汚れたものとして神の山から追い出し、守護者ケルブが火の石の間からあなたを消えうせさせた。
     あなたの心は自分の美しさに高ぶり、その輝きのために自分の知恵を腐らせた。そこで、わたしはあなたを地に投げ出し、王たちの前に見せものとした。(エゼキエル書28:12~28:17) 』

     そしてヨハネは、黙示録にこのように書き記している。
    『その尾は、天の星の三分の一を引き寄せると、それらを地上に投げた。(ヨハネの黙示録12:4 )』

     サタンは、御使いの頭であった。その支配下にあった三分の一の御使いを連れて、天から投げ落とされたのである。それゆえ「空中の権威を持つ支配者」と言われている。悪霊どもの世界は、サタンを頂点として、その命令系統は、一糸の乱れのないほど、統率されている。よって悪魔が、その命令により、悪霊を退かせることは簡単だが、それは追い出すことではない。追い出すことの出来るのは、主イエスだけであり、私たちクリスチャンは、その「主イエスの御名」を使うことができる権威が与えられている。それゆえ主が言われるように、「もし国が内部で分裂したら、その国は立ち行かない」ことは、当然の結果であり、内戦ほど、その国のあらゆるものを消費してしまうことはない。私たちは、そのような国が、世界には、いくつも存在していることを知っている。そのような国のためにも、クリスチャンは取りなしの祈りに覚えるべきである。》

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