◇◆◇日々のみ言葉
2022年11月20日(日)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙12章9節】
12:9 愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善に親しみなさい。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『12:9 愛には偽りが無いように、悪には遠ざかり、善には堅く結びつきなさい。』
人間の愛には限界があります。そのことを、私たちは良く知っています。日本語においては、「愛」と言う言葉は一つしかありませんが、ギリシャ語では、三つの単語が有るのです。もちろんそれぞれの意味は異なっています。
一つは、「フィレオー」で、友愛や師弟愛を表わします。次に「エロス」で、男女間の恋愛を表わします。最後に「アガペー」で、無償の愛を表わし、母(マリア)の愛も含まれるかと思われます。
主イエスが復活された後、弟子たちに三回目に現われた時のことです。シモン・ペテロに質問される場面があります。
『彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。
「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、私を愛しますか。」
ペテロはイエスに言った。
「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」
イエスは彼に言われた。
「私の小羊を飼いなさい。」
イエスは再び彼に言われた。
「ヨハネの子シモン。あなたは私を愛しますか。」
ペテロはイエスに言った。
「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」
イエスは彼に言われた。
「私の羊を牧しなさい。」
イエスは三度ペテロに言われた。
「ヨハネの子シモン。あなたは私を愛しますか。」
ペテロは、イエスが三度「あなたは私を愛しますか。」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。
「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、私があなたを愛することを知っておいでになります。」
イエスは彼に言われた。
「私の羊を飼いなさい。(ヨハネ21:15~21:17)』と。
この時、主イエスが言われた言葉は「アガペー」であり、シモン・ペテロが答えた言葉は「フィレオー」であることは、あまりにも有名です。
主イエスの愛こそが、まさしく「アガペー」の愛であって、真に「偽り」のない愛なのです。主イエスは、私たち一人一人を本当に愛して下さっておられます。》