◇◆◇日々のみ言葉
2022年11月29日(火)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙12章16節】
12:16 互いに一つ心になり、高ぶった思いを持たず、かえって身分の低い者に順応しなさい。自分こそ知者だなどと思ってはいけません。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『12:16 互いに同じ思いになり、高ぶった心を持たず、かえって地位の低い者たちのようにへりくだりなさい。自分で賢いとうぬぼれてはならない。』
新改訳の訳は、あまり良い訳とは言えないと思います。「互いに一つ心になり」なさいとなっていますが、心が一つになることは不可能です。
現代訳は、「互いに同じ思いになり」なさいとなっています。教会が掲げたビジョンや、方針などに同じ思いになることは、非常に必要なことです。
次に、「高ぶった思いを持たず」と勧めていますが、思いは心から出て来るものです。よって、現代訳の「高ぶった心を持たず」の方が的を射ているかと思われます。
さて、「かえって身分の低い者に順応しなさい」と言う訳は誤訳です。これですと、「身分の低い者と同じようになりなさい」と言う意味にも取れてしまいます。
そうではないのです。単純に「へりくだりなさい」と言うことです。そのたとえとして、「かえって地位の低い者たち」を用いているに過ぎません。
当時のクリスチャンの中において、もっとも「知者」であったのは、まさしく自他共に認める「パウロ」ではなかったのではないでしょうか。しかし、彼自身は、それを「ちりあくた」と言っています。
主なる神様がもっとも嫌われることは、「高ぶり」であり、「高慢」であることは、言うまでもないことです。その罪を犯した者が、御使いの長であった「ルシファー」です。その者は、天から落とされて「悪魔」となりました。
高ぶりと高慢は、まさしく悪魔の道です。私たちは「光の子」ですから、主の御前にへりくだって、主と共に歩んで行こうではありませんか。》