• 日々のみ言葉 2015年12月18日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2015年12月18日(金)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書9章12節~13節】

    9:12 イエスは言われた。「エリヤがまず来て、すべてのことを立て直します。では、人の子について、多くの苦しみを受け、さげすまれると書いてあるのは、どうしてなのですか。
    9:13 しかし、あなたがたに告げます。エリヤはもう来たのです。そして人々は、彼について書いてあるとおりに、好き勝手なことを彼にしたのです。」

    ◎ショートメッセージ

    『ペテロとゼベタイの子ヤコブとヨハネは、主イエスに尋ねて言った。
    「律法学者たちは、まずエリヤが来るはずだと言っていますが、それはなぜでしょうか。」

     なぜエリヤが来るのだろうか。
     エリヤは、生きたまま天に引き上げられた。それを目撃したのは、エリヤが預言者の後継者として任命したエリシャであった。

    『ヨルダン川を渡り終わると、エリヤはエリシャに言った。「私はあなたのために何をしようか。私があなたのところから取り去られる前に、求めなさい。」すると、エリシャは、「では、あなたの霊の、二つの分け前が私のものになりますように。」と言った。
     エリヤは言った。「あなたはむずかしい注文をする。しかし、もし、私があなたのところから取り去られるとき、あなたが私を見ることができれば、そのことがあなたにかなえられよう。できないなら、そうはならない。」
     こうして、彼らがなお進みながら話していると、なんと、一台の火の戦車と火の馬とが現われ、このふたりの間を分け隔て、エリヤは、たつまきに乗って天へ上って行った。(第Ⅱ列王記2:9~2:11 )』

     神によって生きたまま天に引き上げられたエリヤが、再び戻って来ると言うことである。とすれば、天から下って来ると言うことになる。しかも取り去られたままと同じ姿で。

     主イエスはかつてニコデモに、こう言われた。

    『「だれも天に上った者はいません。しかし天から下った者はいます。すなわち人の子です。」(ヨハネの福音書3:13 )』

     これは、主イエスが下られた、つまり神が人となって降誕されたことを意味している。そして主イエスが降誕される前に、誰も天から下った者はいないと言うことである。

     しかし、私たちはバプテスマのヨハネが、主イエスが生まれる半年前に、誕生したことを知っている。しかも、天使がその父であるザカリヤに現われて、生まれる子の名前までもが決められていたのだ。

     もちろん、このことは、後に医者ルカが福音書を書くまでは、三人の弟子たちは、まだ詳細を知らない。

     主イエスは言われた。
    「エリヤがまず来て、すべてのことを立て直します。」

     これは、大艱難時代に起こることである。そうである。まだ成就していない未来の預言なのだ。

     次に主が言われたことは、

    「では、人の子について、多くの苦しみを受け、さげすまれると書いてあるのは、どうしてなのですか。」

     これはイザヤ書53章における「苦しみと悲しみのメシヤ預言」を指し示す。もちろん、まだ三人の弟子たちには、何が何だか分からない。

     そして主イエスが、弟子たちの質問に答えられた回答が、

    「あなたがたに告げます。エリヤはもう来たのです。そして人々は、彼について書いてあるとおりに、好き勝手なことを彼にしたのです。」

     ここで主が言われた「エリヤ」こそ、バプテスマのヨハネのことを指す。
    おそらく、この時、かつてペテロの弟アンデレと共に、バプテスマのヨハネの弟子であった使徒ヨハネは、主イエスが言われたことを理解したに違いない。

     天使ガブリエルは、神殿においてザカリヤにこう伝えた。

    『御使いは彼に言った。「こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです。あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。
     その子はあなたにとって喜びとなり楽しみとなり、多くの人もその誕生を喜びます。彼は主の御前にすぐれた者となるからです。
     彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから聖霊に満たされ、そしてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。
    彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさせ、逆らう者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用意するのです。(ルカの福音書1:13~1:17)』

     まさしく、バプテスマのヨハネこそが、主イエスが初臨された時にエリヤの役目をした人物である。
     この時には、すでにヘロデ・アンティパスによって殺害されていたことは事実である。》

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