• 日々のみ言葉 2015年12月22日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2015年12月22日(火)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書9章19節】

    9:19 イエスは答えて言われた。「ああ、不信仰な世だ。いつまであなたがたといっしょにいなければならないのでしょう。いつまであなたがたにがまんしていなければならないのでしょう。その子をわたしのところに連れて来なさい。」

    ◎ショートメッセージ

    『主イエスが、「あなたがたは何を話し合っているのですか。」と質問すると、群衆の中から、ひとりの父親が前に進み出て、主イエスに答えて言った。

    「先生。おしの霊につかれた私の息子を、先生のところに連れてまいりました。その霊が息子に取りつきますと、ところかまわず彼を押し倒します。そして彼はあわを吹き、歯ぎしりして、からだをこわばらせてしまいます。それでお弟子たちに、霊を追い出してくださるようにお願いしたのですが、お弟子たちにはできませんでした。」

     すると主イエスは、このように答えられたのである。

    「ああ、不信仰な世だ。いつまであなたがたといっしょにいなければならないのでしょう。いつまであなたがたにがまんしていなければならないのでしょう。その子をわたしのところに連れて来なさい。」

     この言葉は、一体誰に対して主イエスは言われたのだろうか。また、この言葉には、主イエスの嘆きとも言えるような、あるいは落胆とも言えるようなものが聞こえて来ないだろうか。

     まず、弟子たちに対してである。
     それも残っていた九人の弟子たちだけでなく、一緒に連れて行った三人の側近をも含めて、そう、十二使徒全員へのメッセージなのだ。

     しかし、この時には、三人の弟子たちは、自分たちを除いて考えていたと思われる。なぜなら、彼らは、主イエスと共に、ヘルモン山に登っていたからだ。
     当然、この状況に居合わせることは出来ず、また自分たちは、まだその悪霊を追い出すことを試していなかったからであり、もしかしたら、自分たちには追い出せるという自信があったかも知れない。

     やがて、この意識から、弟子たちの間で誰が一番偉いのか、争いが起こることになる。人間とはやはり罪深い者なのだ。これだけ長い間、主イエスと共に行動することが許されたにも関わらず、彼らは未だに、その罪の性質を引きずっていることが、明白である。

     次に、この父親に対してである。
     この父親が、悪霊を追い出してもらうために息子を連れて来た時、主イエスはおられなかった。まだヘルモン山から戻っておられなかった。
     仕方がなく、そこに残っていた弟子たちに頼んだと言うわけだ。

     弟子たちは、代わる代わる悪霊を追い出そうとと試みた。九人全員が試したにも関わらず、彼らには追い出すことが出来なかった。

      もしかしたら、この父親の中には、「主イエスでなければ無理だ」という気持ちがあったかも知れない。
     しかし主イエスが戻って来られた時、この父親は主イエスに対して「もし出来るものならば」と言うのである。
     要するに、この父親には、ほとんど信仰が無かったのだ。それゆえ主イエスは、「不信仰な世だ。」と、預言的に言われたのだ。

     そして最後に、この言葉は、今現在生きている私たちに向けて語られている。

    「ああ、不信仰な世だ。いつまであなたがたと一緒にいなければならないのでしょう。いつまであなたがたにがまんしていなければならないのでしょう。」

     もちろん主イエスは、今は天の御国の父なる神の右の座に座しておられる。
     私たちには、この時代の使徒たちとは違って、またこの父親とも違って、主イエスに直にお会いすることも、ふれることも、その声を聞くことも出来ない。
     しかし、私たちには、「助け主」であられる聖霊様が、共におられる。

     この父親には、ほとんど信仰がなかった。しかしその事を、果たして私たちは責めることが出来るだろうか。
     私たちの信仰は、どれほどのものであろうか。もしかしたらこの父親と同じくらい、いやそれよりも、もっと小さいかも知れないのだ。

     まさに今も主イエスが言われたように、「不信仰な世」なのである。

     このお方は見えない。しかし主イエスは、今も生きておられる。そしてやがて私たちを迎えに来て下さる。
     このお方を全面的に信頼し、信じ、そしてそのお方が語られた「み言葉」に従って生きて行くことを、もし選ぼうとしなければ、どうして自分はクリスチャンであるなどと、言えるだろうか。

     私たちは、本当に、主イエスに期待しているだろうか。》

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