• 日々のみ言葉 2016年4月30日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年4月30日(土)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書14章3節】
    14:3 イエスがベタニヤで、らい病人シモンの家におられたとき、食卓についておられると、ひとりの女が、純粋で、非常に高価なナルド油のはいった石膏のつぼを持って来て、そのつぼを割り、イエスの頭に注いだ。

    ◎ショートメッセージ

    《主イエス様は、公生涯における四回目の「過越の祭り」の巡礼の時には、ご自身が愛してやまないベタニヤのマルタとマリヤ、そして死から蘇った弟ラザロの家から、毎日エルサレムの神殿に、弟子たちを伴い通われました。
     昨日は、この家が「らい病人シモン」の家であることを学びました。またこのシモンは、主イエス様に奇蹟的にいやされ、マルタとマリヤとラザロの父親であることを学びました。
     今日は、マルタの妹であり、ラザロの姉であったマリヤが成し遂げた、主イエス様への行ないについて、考えて見ることにしましょう。

     マタイ・マルコ・ルカにおける三つの共観福音書を間違いなく知っており、しかもその写しを手にしていたであろうヨハネは、必要を感じこの記事を書き記しています。

    『イエスは過越の祭りの六日前にベタニヤに来られた。そこには、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロがいた。人々はイエスのために、そこに晩餐を用意した。そしてマルタは給仕していた。ラザロは、イエスとともに食卓に着いている人々の中に混じっていた。マリヤは、非常に高価な、純粋なナルドの香油三百グラムを取って、イエスの足に塗り、彼女の髪の毛でイエスの足をぬぐった。家は香油のかおりでいっぱいになった。(ヨハネの福音書12:1~12:3 )』と、書かれています。

     ここから、主イエス様に「ナルドの香油」を油注いだ「ひとりの女」こそ、ベタニヤのマリヤであることは明白です。
     姉のマルタも、またマリヤもまだ独身であったことは、間違いないことでしょう。おそらく、マリヤが割った石膏のつぼに入っていた「ナルドの香油」は、彼女の大切な嫁入り道具であったに違いないのです。

     また、その価格がどれほどのものであったのかは、マルコの福音書とヨハネの福音書から、はっきりと割り出すことが出来ます。

     ヨハネは、「純粋なナルドの香油三百グラム」と、その量を書き記しています。またマルコは、それを見た弟子の言葉を、書き記しています。

    「何のために、香油をこんなにむだにしたのか。この香油なら、三百デナリ以上に売れて、貧乏な人たちに施しができたのに。」

     ここから、一グラムが一デナリ以上であることが分ります。一デナリとは、当時の労働者が一日働いて得る給金なのです。もし仮りに一日の報酬が一万円と仮定したとしたら、単純計算で三百万円にもなるのです。

     その「非常に高価な、純粋なナルドの香油三百グラム」を、惜しみなく主イエス様の頭から降り注いだと言うわけです。何と素晴らしいことなのでしょう。

     明日はさらに、マリヤのした行ないの意味をも、一緒に考えて見たいと思います。》

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