◇◆◇日々のみ言葉
2016年5月6日(木)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章8節~9節】
14:8 「この女は、自分にできることをしたのです。埋葬の用意にと、私のからだに、前もって油を塗ってくれたのです。
14:9 まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。」
◎ショートメッセージ
《マルタの妹であるマリヤは、おそらく自分の嫁入り道具として大切にしていた、純粋で非常に高価なナルド油のはいった石膏のつぼを割り、そしてその香油を主イエス様の頭に注ぎました。
その時、イエス様を始め弟子たちも、姉のマルタと弟ラザロも、その部屋において食卓を囲んでいたのです。部屋中に、素晴らしい香りがいっぱいに広がりました。
もしかしたら、この「ナルドの香油」は、彼女の両親が娘の嫁ぐ日を楽しみにして、一生懸命働き、いざとなったら売ってお金に換えることができるよう、財産分けとして贈ったものかも知れないのです。
彼女に取っては、全財産にも匹敵するものです。その財産を惜しみなく、主イエス様に捧げたのです。
イエス様は言われます。
「この女は、自分にできることをしたのです。埋葬の用意にと、私のからだに、前もって油を塗ってくれたのです。」と。
この言葉を、弟子たちはどんな気持ちで聞いたのでしょうか。
「埋葬。なぜ主イエス様が埋葬されるんだ。そんなことは起こるはずがない。
十二使徒の誰もが、イエス様の「受難予告」を信じなかったのです。いや、信じることが出来なかったのです。なぜなら彼らは、すべてを捨ててイエス様に従って来たからです。イエス様が死んでしまうことなど恐ろしくて、考えられなかったのです。
しかし、私は確信します。マリヤは主イエス様のお言葉を信じたことを。
イエス様は、エルサレムに上られる前に、三度に渡って弟子たちに、またご自分と一緒にいる者たちに「受難予告」をしています。
マルコによれば、
『さて、一行は、エルサレムに上る途中にあった。イエスは先頭に立って歩いて行かれた。弟子たちは驚き、また、あとについて行く者たちは恐れを覚えた。すると、イエスは再び十二弟子を側に呼んで、ご自分に起ころうとしていることを、話し始められた。
「さあ、これから、私たちはエルサレムに向かって行きます。人の子は、祭司長、律法学者たちに引き渡されるのです。彼らは、人の子を死刑に定め、そして、異邦人に引き渡します。すると彼らはあざけり、つばきをかけ、むち打ち、ついに殺します。しかし、人の子は三日の後に、よみがえります。」(マルコの福音書10:32~10:34)』と、書かれています。
主イエス様は、弟子たちに宣言し、また預言なさいました。
「まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。」
マリヤは、自分が持っている財産とも言うべき、「ナルドの香油」を惜しみなく、主イエス様のために使いました。そしてそのご褒美とも言うべきことが、このイエス様の約束であり預言です。
その通りに、この出来事は、マタイ、マルコそしてヨハネの福音書に永遠に刻まれ、そして永遠に語り告げられることになるのです。》