◇◆◇日々のみ言葉
2016年5月7日(土)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章10節】
14:10 ところで、イスカリオテ・ユダは、十二弟子のひとりであるが、イエスを売ろうとして祭司長たちのところへ出向いて行った。
◎ショートメッセージ
《ここから、十二使徒の一人であるイスカリオテのユダが、イエス様を裏切る場面になります。
イスカリオテについては、新聖書辞典(いのちのことば社)によりますと、「暗殺者」「スカルの人」(つまりサマリヤ人)「イッサカル人」「エリコの人」「皮袋を持った人」等の解釈があり、最も幅広く受け入れられている見解は、「ケリヨテの人」とのことです。
「ケリヨテ」がどこにあったか定かではありませんが、おそらくユダヤ地方であったと思われます。ユダ以外の十一使徒は、ガリラヤ出身でありましたから、最初から、出身が違ったユダは、「ケリヨテの人」とあだ名されていたのであり、「嘘つき」「偽善者」を意味するアラム語「sqr」からきているという説も捨てがたいようです。
主イエス様が十二使徒を選ぶ場面には、こう書かれています。
『さて、イエスは山に登り、ご自身のお望みになる者たちを呼び寄せられたので、彼らはみもとに来た。そこでイエスは十二弟子を任命された。それは、彼らを身近に置き、また彼らを遣わして福音を宣べさせ、悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。
こうして、イエスは十二弟子を任命された。そして、シモンにはペテロという名をつけ、ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、このふたりにはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた。
次に、アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、熱心党員シモン、イスカリオテ・ユダ。このユダが、イエスを裏切ったのである。(マルコの福音書3:13~3:19)』
多くの人々は、イスカリオテのユダが、イエス様を裏切った理由は、いったい何だったのだろうと首をかしげます。イエス様が十二使徒をお選びになられた時、イエス様の回りには、多くの弟子たちと弟子希望の者がいたことは間違いありません。
イエス様が、オリーブ山において、十一使徒の見ている間に天に上られてから、ペテロは、ユダの代わりの使徒を任命します。使徒の働きにはこう書かれています。
『「実は詩篇には、こう書いてあるのです。『彼の住まいは荒れ果てよ、そこには住む者がいなくなれ。』また、『その職は、ほかの人に取らせよ。』ですから、主イエスが私たちと一緒に生活された間、すなわち、ヨハネのバプテスマから始まって、私たちを離れて天に上げられた日までの間、いつも私たちと行動をともにした者の中から、誰かひとりが、私たちとともにイエスの復活の証人とならなければなりません。」
そこで、彼らは、バルサバと呼ばれ別名をユストというヨセフと、マッテヤとのふたりを立てた。そして、こう祈った。「すべての人の心を知っておられる主よ。この務めと使徒職の地位を継がせるために、このふたりのうちのどちらをお選びになるか、お示しください。ユダは自分のところへ行くために脱落して行きましたから。」
そしてふたりのためにくじを引くと、くじはマッテヤに当たったので、彼は十一人の使徒たちに加えられた。(使徒の働き1:20~1:26)』
この言葉から、イエス様が十二使徒を選ばれた時に、バルサバと呼ばれ別名をユストというヨセフと、マッテヤはそこにいたことは明らかです。なのに、なぜイスカリオテ・ユダが選ばれたのでしょうか。そして、なぜユダはイエス様を裏切ったのでしょうか。引き続き、明日も考えて見たいと思います。》