• 日々のみ言葉 2016年5月8日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年5月8日(日)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書14章10節~11節】
    14:10 ところで、イスカリオテ・ユダは、十二弟子のひとりであるが、イエスを売ろうとして祭司長たちのところへ出向いて行った。
    14:11 彼らはこれを聞いて喜んで、金をやろうと約束した。そこでユダは、どうしたら、うまいぐあいにイエスを引き渡せるかと、ねらっていた。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日に引き続き、イスカリオテ・ユダのことについて考えて見たいと思います。まずイエス様は、なぜユダを十二使徒の中のひとりとして選ばれたのでしょうか。
     イエス様は、神様ですから、ユダがご自分を裏切ることになることを、すでに予知しておられ、それでもあえてお選びになられたのでしょうか。

     主イエス様は、ゲッセマネにおいて捕らえられる直前に、目を天に向けて祈られました。その様子をヨハネは福音書に書き記しています。

    『「私は彼らと一緒にいたとき、あなたが私に下さっている御名の中に彼らを保ち、また守りました。彼らのうちだれも滅びた者はなく、ただ滅びの子が滅びました。それは、聖書が成就するためです。(ヨハネの福音書17:12)』

     この時には、まだユダは生きています。この時、ユダはローマ兵や祭司長たちや律法学者と共に、大勢の者たちを、イエス様がおられるゲッセマネの園に案内している真っ只中であったのです。

     旧約聖書には、メシヤがその友に裏切られる預言が書かれています。その預言が成就するために、イエス様はイスカリオテのユダを使徒として選ばれ、任命されたのでしょうか。
     もしそうだとしたら、イスカリオテ・ユダは、十二使徒のひとりとして選ばれる光栄に預かったにもかかわらず、やがてイエス様を裏切り、そして祭司長たちに売り渡し、最後は神殿で首を吊って死んで行くために、この世界に生まれたことになります。

     私はそうは思わないのです。主イエス様が、ユダを十二使徒のひとりに任命された時は、ユダは、使徒として相応しい人物であったからこそ、イエス様はお選びになられたはずです。
     そしてユダは、他の使徒たちと同様に、悪霊を追い出す権威、病いを癒やす権威、死人を生き返らせる権威を、イエス様から与えられ、それを実行しました。これは、聖霊様に満たされた人物でなければ成しえないことです。ユダは、聖霊様に満たされ、また聖霊様と共に歩んでいたのです。

     しかし、ある時、ユダに疑いが入ったのです。その時から、ユダはイエス様から預かっていた「金入れ」からお金を盗むようになります。初めは小さな罪だったのですが、罪が罪を呼び、やがて裏切りにまで発展して行くことになります。

     神様は、御使いたちに、そして私たち人間に、「自由意志」をお与えになられました。それゆえ選ぶ権利が、ひとりひとりに与えられています。
     御使いの三分の一は、悪魔をおのれの主と選び、堕落して行きました。しかし御使いの頭であるミカエルとガブリエルには、まだ三分の二の天使が残されています。この三分の二の御使いたちは、悪魔に惑わされなかったのです。彼らは、天の父なる神様を、主イエス様を、聖霊なる神様を選んだのです。

     私たちも同じように「自由意志」が与えられています。ユダは、イエス様に留まることよりも、イエス様を裏切り、金で売り渡すことを選んだのです。その結果は、誰もが知る通りです。まさしく悲劇の何物でもありません。

     このことは、私たちに何を教えているのでしょうか。それは神様の恵みによって救われ、永遠の命を与えられ、また神様に用いられた人物であっても、悪魔の誘惑によって堕落してしまう危険性があると言うことなのです。
     それだからこそ、あらゆる罪から離れるべきです。そして、たとえ何があったとしても、主イエス様の御元に残るべきです。留まるべきです。》

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