• 日々のみ言葉 2016年5月10日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年5月10日(火)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書14章12節】
    14:12 種なしパンの祝いの第一日、すなわち、過越の小羊をほふる日に、弟子たちはイエスに言った。「過越の食事をなさるのに、私たちは、どこへ行って用意をしましょうか。」

    ◎ショートメッセージ
    《「種なしパンの祝いの第一日、すなわち、過越の小羊をほふる日」とは、聖金曜日のことです。
     祭司長たちと律法学者たちは、このように相談していました。

    『さて、過越の祭りと種なしパンの祝いが二日後に迫っていたので、祭司長、律法学者たちは、どうしたらイエスをだまして捕え、殺すことができるだろうか、とけんめいであった。彼らは、「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから。」と話していた。(マルコの福音書14:1~14:2)』

     彼らは、「祭りの間」すなわち、「過越の祭」の前か、その後のどちらかに、イエス様を殺そうとしていたのです。彼らは何とかして、イエス様の言葉じりを捉える為に、策略を計画し、人を遣わして試みましたが、イエス様の御前にて、見事に撃退されてしまったからです。
     彼らは困ってしまいました。イエス様を陥れる手段に尽きてしまったからです。そこへ「助っ人」が登場します。それがイスカリオテのユダなのです。

     イエス様を見たバプテスマのヨハネは、こう証言しました。

    『その翌日、ヨハネは自分のほうにイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊。私が『私のあとから来る人がある。その方は私にまさる方である。私より先におられたからだ。』と言ったのは、この方のことです。」(ヨハネの福音書1:29~1:30)』

     バプテスマのヨハネは、イエス様のことを「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」と証言しました。これは、イエス様が「神の小羊」として、十字架につけられ、屠られる日が、『種なしパンの祝いの第一日、すなわち、過越の小羊をほふる日』でなければならないことを意味しています。

     祭司長たちと律法学者たちは、何とかして「過越の祭の間」を避けようとしましたが、結果は、父なる神様が律法にて定められたように、「過越の祭」の初日にイエス様は、十字架に架けられるのです。

     弟子たちはイエス様に言いました。
    「過越の食事をなさるのに、私たちは、どこへ行って用意をしましょうか。」

     ユダヤ時制では、午後6時から新しい一日が始まります。その第一日目の夜に、ユダヤの人々は家族そろって、聖書の定めに従い特別な食事をします。それが「過越の食事」なのです。

     マルコは、「種なしパンの祝いの第一日、すなわち、過越の小羊をほふる日」と書き記していますが、この時には、まだその日にはなっていません。前日の午後の場面となります。しかし現在時制では、確かにその日の夜にあたります。この辺りが、時制の混乱を招いているようです。》

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