◇◆◇日々のみ言葉
2016年5月11日(水)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章13節~15節】
14:13 そこで、イエスは、弟子のうちふたりを送って、こう言われた。「都には入いりなさい。そうすれば、水がめを運んでいる男に会うから、その人について行きなさい。
14:14 そして、その人がは入いって行く家の主人に、『弟子たちと一緒に過越の食事をする、私の客間はどこか、と先生が言っておられる。』と言いなさい。
14:15 するとその主人が自分で、席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれます。そこで私たちのために用意をしなさい。」
◎ショートメッセージ
《種なしパンの祝いの第一日、すなわち、過越の小羊をほふる日に、弟子たちは主イエス様に言いました。
「過越の食事をなさるのに、私たちは、どこへ行って用意をしましょうか。」
昨日にも学びましたが、ユダヤ時制では、午後6時から新しい一日が始まります。よって、この時には、まだ聖金曜日の前日の木曜日の出来事なのです。おそらく午後だと思われます。
主イエス様は、言われました。
「都にはいりなさい。そうすれば、水がめを運んでいる男に会うから、その人について行きなさい。」
まず一つ目のしるしは、「都」すなわち場所はベタニヤではなく、「エルサレム」であると言うことです。
その次のしるしは、「水がめを運んでいる男に会う」ことです。当時は水を運ぶのは女性の仕事でした。それゆえ水がめを運ぶ男は、非常に珍しい存在で、おそらく神様の摂理によって、その男が水がめを運ばなければならない状況があったと考えられます。
三つ目のしるしは、その男が入いって行く家の主人に、『弟子たちと一緒に過越の食事をする、私の客間はどこか、と先生が言っておられる。』と言えということです。その言葉が、その主人へのしるしになるわけです。
最後のしるしは、その主人が自分で、席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれるということです。神様が、この主人に、すでに働かれたことは明白です。
私の勝手な推測ですが、神様はその主人にすでにこう語られたのです。
『十数人分の「過越の食事」の用意をせよ。あなたに二人のガリラヤ人が尋ねて来る。その者たちは、【弟子たちと一緒に過越の食事をする、私の客間はどこか、と先生が言っておられる。】と言うであろう。そうしたら、その者たちに、用意の整った二階の広間を見せよ。』
主イエス様は、誰と誰を遣わしたのでしょうか。その事については、ルカが書き加えています。
『過越の小羊のほふられる、種なしパンの日が来た。イエスは、こう言ってペテロとヨハネを遣わされた。「私たちの過越の食事ができるように、準備をしに行きなさい。」(ルカの福音書22:7~22:8)』
ここから私たちは、いつもペテロとヨハネが、一緒に行動を共にしたチームであることが分かります。いよいよ最後の晩餐が始まろうとしています。》