• 日々のみ言葉 2016年5月14日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年5月14日(土)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書14章18節】
    14:18 そして、みなが席に着いて、食事をしているとき、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちのひとりで、私と一緒に食事をしている者が、私を裏切ります。」

    ◎ショートメッセージ

    《夕方になって、主イエス様は十二弟子と一緒にそこに来られました。間もなく日が沈み、ユダヤの暦においては新しい一日が始まろうとしています。
     まさに、激動の一日が始まろうとしているのです。そうです。時は木曜日ですが、聖金曜日が始まろうとしています。
     ここで、一つの出来事が起こります。しかしそのことを書き記しているのは、ヨハネだけです。
     今日は、まずそのことについて学んで見たいと思います。

     ヨハネによりますと、

    『さて、過越の祭りの前に、この世を去って父のみもとに行くべき自分の時が来たことを知られたので、世にいる自分のものを愛されたイエスは、その愛を残るところなく示された。
     夕食の間のことであった。悪魔はすでにシモンの子イスカリオテ・ユダの心に、イエスを売ろうとする思いを入れていたが、イエスは、父が万物を自分の手に渡されたことと、ご自分が父から来て父に行くことを知られ、夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。
    それから、たらいに水を入れ、弟子たちの足を洗って、腰にまとっておられる手ぬぐいで、ふき始められた。(ヨハネの福音書13:1~13:5)』と、書き加えています。

     カトリック教会では、この出来事を「洗足式」と呼んでいます。この事が行なわれたのは木曜日であって、「洗足木曜日」として、特別な儀式をして主イエス様を誉め称えるのです。
     実は、ここにもユダヤ暦と、現在私たちが用いています太陽暦との混乱があるようなのです。
     もし、現在時制であるとしますと、「洗足式」も「最後の晩餐」も、そして「聖餐式」も、木曜日に行なわれたことになります。
     しかしユダヤ暦では、午後6時から、新しい一日が始まります。つまり、この時にはすでに「聖金曜日」となっているのです。ユダヤ暦としても、太陽暦としても、どちらであってもイエス様が十字架に架けられるのは、「金曜日」です。

     『そして、みなが席に着いて、食事をしているとき、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちのひとりで、私と一緒に食事をしている者が、私を裏切ります。」』
     このことを、イエス様が弟子たちに伝えたのは、「洗足式」の後なのです。と言うことは、イエス様は、イスカリオテのユダの足も洗ったことになります。
     そしてその後に、「弟子の裏切り」の預言をされたのです。これは、ユダに対して、主イエス様が「悔い改める機会」を与えられた「主の愛」そのものなのです。》

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