◇◆◇日々のみ言葉
2016年5月21日(土)
◎聖書箇所 【マルコの福音書14章26節】
14:26 そして、賛美の歌を歌ってから、みなでオリーブ山へ出かけて行った。
◎ショートメッセージ
《ヨハネ・マルコの家において、「過越の食事」をした後、賛美の歌を歌ってから、イエス様と弟子たちは、エルサレム市内から外に出て、ケデロンの谷を渡り、いつも行きつけているオリーブ山の祈りの場所へと向かわれました。
もうすでに日はとっぷりと暮れ、夜道を歩いておられたわけです。
ところで、彼らは何の賛美の歌を歌ったのでしょうか。
それは、詩篇です。当時は、詩篇にメロディをつけて歌ったのです。
特に、この時によく歌われていた詩篇が、詩篇112、113、115、116、117、146、147、148、149、150でありました。これは、「ハレルヤ詩篇」とも言われています。
具体的に、イエス様と弟子たちが、何の詩篇を歌ったのかについては、書かれていません。これらの詩篇を全部歌ったのか、あるいは一つの詩篇を繰り返し何度も歌ったのかは分かりません。
ともかく、弟子たちは、イエス様と「過越の食事」を共にした喜びにひたっていたことは間違いありません。
この時には、すでにイスカリオテのユダはいませんでした。しかし、残りの使徒たちは、そんなことにはおかまいなく、ぶどう酒によって心地よい気持ちとなり、イエス様と歩いて行ったと思われます。
ここで、いつも疑問に思うことがあります。なぜ、イエス様は、ヨハネ・マルコの家に留まらなかったのか、と言うことです。
私は、こう思うのです。聖書には書かれてはいませんが、イスカリオテのユダは、ローマ兵、祭司長や民の長老たちを連れて、まず始めに、「過越の食事」をした場所に、イエス様を捕らえるためにやって来たと。
なぜなら、ユダも数時間前には、そこにいたからであり、まだイエス様と弟子たちは、そこに留まっていると考えるのが普通だからです。しかし、そこにはおられませんでした。
するとユダは、次の場所、すなわちオリーブ山にある公園、「ゲッセマネ」へと、主イエス様を捕らえる為に、派遣された人々を案内することになるのです。
また、もし「ゲッセマネ」におられないとしたら、ユダは、ベタニヤのマルタとマリヤの姉妹と弟ラザロの家に向かったと私は思うのです。しかし、そうはならず、ユダは、オリーブ山において、イエス様を見つけることになります。
「オリーブ山」、エルサレム近くにある丘ですが、やはりこの場所こそが、メシヤなるキリスト・イエス様にとって、また旧約聖書に書かれた預言によって、大きなカギとなる特別な場所であることを、私たちは改めて知ることになるのです。》