• 日々のみ言葉 2016年10月27日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年10月27日(木)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書3章3節~6節】
    3:4 そのことは預言者イザヤの言葉の書に書いてあるとおりである。「荒野で叫ぶ者の声がする。『 主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐにせよ。
    3:5 すべての谷はうずめられ、すべての山と丘とは低くされ、曲がった所はまっすぐになり、でこぼこ道は平らになる。
    3:6 こうして、あらゆる人が、神の救いを見るようになる。』」

    ◎ショートメッセージ
    《『そこでヨハネは、ヨルダン川のほとりのすべての地方に行って、罪が赦されるための悔い改めに基づくバプテスマを説いた。(ルカの福音書3:3)』

     ここでルカが引用している言葉は、旧約聖書のイザヤ書40章の預言なのです。

     イザヤ書によれば、

    『荒野に呼ばわる者の声がする。「主の道を整えよ。荒地で、私たちの神のために、大路を平らにせよ。すべての谷は埋め立てられ、すべての山や丘は低くなる。盛り上がった地は平地に、険しい地は平野となる。(イザヤ書40:3~40:4)』と、書かれてあるからです。

     ところで、医者ルカは、ヘブル人であったでしょうか。いいえ、彼はパウロによって救いに導かれたギリシャ人でした。ヘブル人から見れば異邦人にあたります。
     と言うことは、救われる以前の私たちのように、聖書の存在を知らなかったに違いありません。
     異邦人の彼が、どこでこのような聖書知識を得たのでしょうか。当時、聖書は聖なるものとして、ユダヤ人の会堂シナゴークに、巻物として大切に保管されておりました。 またシナゴークには、異邦人や、取税人や、羊飼いのように、ユダヤ社会から追放された人々は、入ることが許されなかったのです。
     それゆえヤイロのように、権威を持った会堂管理人が存在したのです。ゆえに、誰でも自由に聖書の巻物を見ることは出来ませんでした。

     唯一、異邦人の為に、しかもギリシャ語に翻訳された聖書が、アレクサンドリヤの図書館にありました。それが「70人訳聖書」と言われているものなのです。
     それを見ることが出来たことは言うまでもありませんが、それよりも、旧約聖書に精通していた師であるパウロから、直接教わった可能性が、一番高いと言えるのです。

     ということから、ルカは福音書をローマで、しかももしかしたら、パウロの牢獄において書き記したという仮説が成り立つのです。
     なぜなら、パウロの人生の後半にルカはいつも一緒だったからです。一緒に伝道旅行に行き、またエルサレムに行き、難船しシチリヤ島に流れ着き、ローマに行ったのです。
     ローマでは、パウロの世話をしていたからです。

     ルカは、ここで、バプテスマのヨハネこそ、神様が送られる救い主、イエス様が現われる前に、道備えをする者であることを、そしてイザヤ書に預言された人物であることを、証しているのです。》

Comments are closed.