◇◆◇日々のみ言葉
2016年11月6日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書3章18節】
3:18 ヨハネは、そのほかにも多くのことを教えて、民衆に福音を知らせた。
◎ショートメッセージ
《ここでも、ルカは特別な記事を書き記しています。
バプテスマのヨハネは、「その他にも多くのこと」を、民衆に教えたとのことです。
それでは、いったいヨハネは何を教えたのでしょうか。
その前に、ルカが書き記したことについて考えて見たいと思います。
ルカは、主イエス様が、バプテスマのヨハネについて、このように話されたことを書き記しているのです。
『「あなたがたは行って、自分たちの見たり聞いたりしたことをヨハネに報告しなさい。盲人が見えるようになり、足なえが歩き、らい病人がきよめられ、つんぼの人が聞こえ、死人が生き返り、貧しい者に福音が宣べ伝えられています。だれでも、私につまずかない者は幸いです。」
ヨハネの使いが帰ってから、イエスは群衆に、ヨハネについて話しだされた。「あなたがたは、何を見に荒野に出て行ったのですか。風に揺れる葦ですか。でなかったら、何を見に行ったのですか。柔らかい着物を着た人ですか。きらびやかな着物を着て、ぜいたくに暮らしている人たちなら宮殿にいます。でなかったら、何を見に行ったのですか。預言者ですか。そのとおり。だが、私が言いましょう。預言者よりもすぐれた者をです。
その人こそ、『見よ、私は使いをあなたの前に遣わし、あなたの道を、あなたの前に備えさせよう。』と書かれているその人です。あなたがたに言いますが、女から生まれた者の中で、ヨハネよりもすぐれた人は、ひとりもいません。しかし、神の国で一番小さい者でも、彼よりすぐれています。ヨハネの教えを聞いたすべての民は、取税人たちさえ、ヨハネのバプテスマを受けて、神の正しいことを認めたのです。」(ルカの福音書7:22~7:29)』
ここから分かることがあります。バプテスマのヨハネには多くの弟子たちがいたと言うことです。この時、ヨハネはヘロデ・アンティパスによって捕らえられ、牢獄にいました。そして自分の弟子たちをイエス様の元に遣わしたのです、「おいでになるはずの方はあなたですか。それとも私たちは他の方を待つべきでしょうか。」と。
バプテスマのヨハネは、ラビであったと思われます。そしてその姿は、エリヤのように預言者の格好であったと思われます。ヨハネが、どこで宗教的教育を受けたのかは、はっきりと断定できませんが、当時荒野にあったエッセネ派の修道院ではないかと言う説が成り立つのです。なぜなら、そこでは毎日のように、「清めのバプテスマ」が、授けられていたからです。
バプテスマのヨハネに、これほど多くの弟子たちが集まって来るには、ラビとして、もしくは指導者として、魅力あふれる教えを持っていたからでしょう。
そして、そればかりではありません。聖霊様がヨハネと共におられたからです。御使いガブリエルがザカリヤに預言したように、ヨハネは生まれる前から聖霊様に満たされていたのでした。
ヨハネは民衆に「福音」を知らせました。ではこの「福音」とは具体的に何だったのでしょうか。「福音」とは、「良き知らせ」と言うことです。それは、すぐにも来られる救い主についてです。この時、ヨハネは自分の従兄弟であるイエシュアーが、まさか旧約聖書に約束されたメシヤなるお方とは、思いもしなかったに違いないのです。》