◇◆◇日々のみ言葉
2016年11月30日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書4章33節~35節】
4:33 また、会堂に、汚れた悪霊につかれた人がいて、大声でわめいた。
4:34「ああ、ナザレ人のイエス。いったい私たちに何をしようというのです。あなたは私たちを滅ぼしに来たのでしょう。私はあなたがどなたか知っています。神の聖者です。」
4:35イエスは彼をしかって、「黙れ。その人から出て行け。」と言われた。するとその悪霊は人々の真中で、その人を投げ倒して出て行ったが、その人は別に何の害も受けなかった。
◎ショートメッセージ
《主イエス様の教えには、また語られる言葉には、まさしく「神の御子」としての権威がありました。それを証明する出来事が起こりました。
まず驚くべきことがあります。ユダヤ人の中に悪霊に憑かれた人が、しかも神様を礼拝する安息日に、会堂に同席していたことです。
これは、たとえ教会であっても、悪霊に憑かれた人が入って来る、あるいは入り込むことが出来ることを意味しています。私たちは、常に霊的な目を覚ましていなければなりません。なぜなら悪魔は御使いにさえ化けることが出来るのですから。
使徒パウロは、
『しかし、驚くには及びません。サタンさえ光の御使いに変装するのです。(第Ⅱコリント人への手紙11:14)』と言っています。
また、ここでは、イエス様が悪霊に憑かれた人に向かって何かをしたのではなく、イエス様が会堂に入って来た時、もしくは権威に満ちた教えをした時に、取り憑かれた人の中の悪霊が、その人を使ってわめき散らしたのです。
「ああ、ナザレ人のイエス。いったい私たちに何をしようというのです。あなたは私たちを滅ぼしに来たのでしょう。私はあなたがどなたか知っています。神の聖者です。」
悪霊どもは嘘つきですが、ここでは真実を言っています。それは、まず複数であること、そしてイエス様が誰であるのかを知っていると言うことです。
イエス様は権威に満ちた言葉で叱りつけました。。
「黙れ。その人から出て行け。」
イエス様は、創造主なるお方です。しかも悪霊どもは、かつて御使い(天使)であった時代に、父なる神様、聖霊様、イエス様に仕えていたのです。良く知っている間柄なのです。
その彼らが、御使いの頭ルシファーと共に行動し、神様に反逆して堕落し、悪霊になったのです。彼らは、やがて本当にイエス様に滅ぼされることを知っています。
地獄は、本来は人間の為に造られたのではありません。反逆したルシファー(サタン)と悪霊どもが、永遠に入いるべき裁きの場として造られたのです。
しかしサタンと悪霊どもは、神様の創造の御わざの最高傑作である人間を欺き、一人での多くの人間を、共に道連れにしようとしています。
何度も言います。地獄は、本来は人間の行くべき場所ではないのです。父なる神様は、天に上る道を備えて下さいました。
それこそがイエス様の十字架です。イエス様を信じる者は、罪が赦され、永遠の命が与えられて、天の御国に入いることが許されるのです。「救い」はすでに用意されています。》