◇◆◇日々のみ言葉
2016年12月3日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書4章40節】
4:40 日が暮れると、いろいろな病気で弱っている者をかかえた人たちがみな、その病人をみもとに連れて来た。イエスは、ひとりひとりに手を置いて、いやされた。
◎ショートメッセージ
《イエス様は、カペナウムの会堂において安息日に教えられました。そしてユダヤ人の会堂での礼拝が終わり、イエス様と弟子たちは立ち上がって会堂を出て、シモンの家にはいられたのです。
すると、シモンのしゅうとめが、ひどい熱で苦しんでいたのです。おそらくシモンも家に戻って初めて、妻の母親が高熱に苦しんでいることを知ったと思われます。シモンの家族は、彼女のためにイエス様にお願いしたのです。
特にシモンの妻が真っ先にお願いしたのではないでしょうか。またシモンの子どもたちも、お願いしたのかも知れません。
シモンのしゅうとめの名前は、どの福音書にも書かれてはいません。しかしカペナウムにおける宣教の時に、一番イエス様をもてなした女性であったかと思うのです。
さてイエス様が彼女の枕もとに来て、熱をしかりつけました。ここに、病気や高熱の背後には、悪魔・悪霊どもの働きがあることを暗示しています。
するととたんに、彼女の熱がひき、彼女はすぐに立ち上がって、イエス様と弟子たちをもてなし始めたのです。
シモンのしゅうとめの高熱がいやされ、今は元気になってイエス様の世話をしている、といううわさは、あっと言う間にカペナウム中に広がりました。当時は携帯電話などはあるはずもなく、口コミで広がったと言うことです。
「日が暮れると」
おそらくイエス様と弟子たちと、シモンの家族全員が夕食を終えた頃かと思われます。カペナウムのユダヤの人々が、いろいろな病気で弱っている人を抱えて、イエス様の元に連れて来たのです。
大勢の人々が、シモンの家に押し寄せて来たのではないでしょうか。イエス様は、その病人ひとりひとりに手を置いて、いやされたのです。
マタイによれば、平行記事として、
『それから、イエスは、ペテロの家に来られて、ペテロのしゅうとめが熱病で床に着いているのをご覧になった。イエスが手にさわられると、熱がひき、彼女は起きてイエスをもてなした。
夕方になると、人々は悪霊につかれた者を大ぜい、みもとに連れて来た。そこで、イエスはみ言葉をもって霊どもを追い出し、また病気の人々をみなお直しになった。(マタイの福音書8:14~8:16)』と、書かれています。
何と「みなお直しになった」のです。人々が連れて来た病気の人を全員いやされたのです。そして悪霊どもを追い出されたのです。
この時のカペナウムの人々は、本当にイエス様を信じ信頼していたことが分かります。イエス様の故郷ナザレの人々とは正反対です。奇蹟やしるしやいやしは、イエス様を信じる信仰を持っている人々に、真っ先に起こるとも言えるのです。
私たちは、今も生きておられるこのお方を、まことの神様であられるこのお方を、本当に信じ信頼しているでしょうか。期待も信頼も無い所には、何も起こらないのです。》