◇◆◇日々のみ言葉
2016年12月14日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書5章14節】
5:14 イエスは、彼にこう命じられた。「だれにも話してはいけない。ただ祭司のところに行って、自分を見せなさい。そして人々へのあかしのため、モーセが命じたように、あなたのきよめの供え物をしなさい。」
◎ショートメッセージ
《さてイエス様が、祈りをされて、山から下りてある町におられたときに、全身らい病の男の人がいたのです。イエス様を見ると、ひれ伏してお願いしたのです。
「主よ。お心一つで、私はきよくしていただけます。」
すると、イエス様は手を伸ばして、彼にさわり、「私の心だ。きよくなれ。」と言われたのです。すると、すぐに、そのらい病が消えたのでした。
そしてこのようにお命じになられました。
「だれにも話してはいけない。ただ祭司のところに行って、自分を見せなさい。そして人々へのあかしのため、モーセが命じたように、あなたのきよめの供え物をしなさい。」
ここでイエス様は、いやされた男の人に、三つ、命令をされたことが分かります。
一つ目は、「誰にも話してはいけない。」ということです。
当時のユダヤでは、「らい病」は、呪われた病とされ、まさに死に値するものでした。しかも、ユダヤ社会からは追い出され、人目のつかない場所で一生を終えなければならなかったのです。この病から解放された彼は、証したくて、うずうずしていたに違いありません。それでも「誰にも話してはいけない」と、イエス様は言われるのです。
二つ目は、「祭司のところに行って、自分を見せなさい。」と言うことです。
これは、律法に定められています。レビ記によると、
『らい病人がきよめられるときのおしえは次のとおりでなければならない。その者を祭司のところに連れて来る。
祭司は宿営の外に出て行き、調べて、もしらい病人のらい病の患部がいやされているなら、祭司はそのきよめられる者のために、二羽の生きているきよい小鳥と、杉の木と緋色の撚り糸とヒソプを取り寄せるよう命じる。
祭司は、土の器に入れた湧き水の上で、その小鳥のうちの一羽をほふるよう命じる。生きている小鳥を、杉の木と緋色の撚り糸とヒソプと一緒に取り、湧き水の上でほふった小鳥の血の中に、その生きている小鳥と一緒にそれらを浸す。
それを、らい病からきよめられる者の上に七たび振りかけて、その者をきよいと宣言し、さらにその生きている小鳥を野に放す。
きよめられる者は、自分の衣服を洗い、その毛をみなそり落とし、水を浴びる。その者はきよい。そうして後、彼は宿営にはいることができる。しかし七日間は、自分の天幕の外にとどまる。
七日目になって、彼はすべての毛、その髪の毛と口ひげとまゆ毛をそり落とす。そのすべての毛をそり落とし、自分の衣服を洗い、水をそのからだに浴びる。その者はきよい。(レビ記14:1~14:9)』と書かれています。
イエス様は、決して律法を無視されたのではなく、その教えに従うように言われたのです。
そして三つ目が、「あなたのきよめの供え物をしなさい。」と言うことです。
同じくレビ記によれば、
『八日目に彼は、傷のない雄の子羊二頭と傷のない一歳の雌の子羊一頭と、穀物のささげ物としての油を混ぜた小麦粉十分の三エパと、油一ログとを持って来る。(レビ記14:10)』と書かれています。
この捧げ物は、かなりの額のものです。もし乞食をしていた者であったら、とても用意できない代物です。よって、同じレビ記14章21節から22節には、貧しい者の捧げ物が書き記されています。ともあれ、律法に従って「感謝の捧げ物」をしなさいと言うことなのです。現在ならば、「感謝献金」に相当するものと言えるでしょう。》