◇◆◇日々のみ言葉
2017年3月12日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書7章35節】
7:35「だが、知恵の正しいことは、そのすべての子どもたちが証明します。」
◎ショートメッセージ
《今日の聖書箇所を尾山令仁先生は、現代訳聖書において次のように訳しています。
『7:35「知恵の正しいことは、私を受け入れる人たちが証明します。」』
新改訳聖書は、「そのすべての子どもたち」となっていますが、実は聖書には、子どもたちには、二種類の子どもたちが存在することを語っているのです。
使徒ヨハネは、
『この方はご自分のくにに来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった。しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。(ヨハネの福音書1:11~1:12)』と言っています。
ここで、はっきりとイエス様を受け入れた人々は、「神の子ども」とされたことを明確に述べています。
またヨハネは、その第一の手紙において、さらに「神の子ども」と「悪魔の子ども」の二種類の子どもたちが存在することを、明らかにしています。
『子どもたちよ。だれにも惑わされてはいけません。義を行なう者は、キリストが正しくあられるのと同じように正しいのです。罪のうちを歩む者は、悪魔から出た者です。悪魔は初めから罪を犯しているからです。神の子が現われたのは、悪魔のしわざを打ちこわすためです。だれでも神から生まれた者は、罪のうちを歩みません。なぜなら、神の種がその人のうちにとどまっているからです。その人は神から生まれたので、罪のうちを歩むことができないのです。そのことによって、神の子どもと悪魔の子どもとの区別がはっきりします。(ヨハネの手紙第一3:7~3:10前半)』
よって「すべての子どもたち」と言う新改訳の訳文では、「神の子ども」と「悪魔の子ども」をまとめて述べていることになり、まさに誤訳であるわけです。
日本語訳聖書で最も信頼出来るものは、間違いなく尾山令仁先生が、ひとりで翻訳された「現代訳聖書」です。
もちろん新改訳聖書(私はおもに新改訳聖書を用いています)や、新共同訳聖書も、決して権威のない聖書ではありません。
しかし多くの翻訳者によって翻訳されたものですから、どうしても統一性に欠けるきらいがあるのです。また地名なども、同じ町が別の名で翻訳されていて、読者には同じ町が、別の町であるかのごとく錯覚を与えていることも事実です。その辺りも現代訳聖書は、考慮され統一されています。
今年中に「新改訳聖書第四版」が出版される予定だそうです。誤訳箇所を含め、地名の統一など、尾山先生の要望が反映されることを願っています。
さてイエス様は、『知恵』と言われましたが、この『知恵』こそ、箴言に出て来る「知恵」そのものであり、それは御子イエス様によって、具現化された「神の言葉」を表わしているのです。
すなわち、主イエス様の語られた言葉が正しいことは、主イエス様を信じ受け入れ、神の子どもとされた私たちクリスチャンが、その行ないによって証明する、とイエス様は言われているのです。》