◇◆◇日々のみ言葉
2017年3月16日(木)
◎聖書箇所 【ルカの福音書7章40節~43節】
7:40するとイエスは、彼に向かって、「シモン。あなたに言いたいことがあります。」と言われた。シモンは、「先生。お話しください。」と言った。
7:41「ある金貸しから、ふたりの者が金を借りていた。ひとりは五百デナリ、ほかのひとりは五十デナリ借りていた。
7:42彼らは返すことができなかったので、金貸しはふたりとも赦してやった。では、ふたりのうちどちらがよけいに金貸しを愛するようになるでしょうか。」
7:43 シモンが、「よけいに赦してもらったほうだと思います。」と答えると、イエスは、「あなたの判断は当たっています。」と言われた。
◎ショートメッセージ
《すると突然、ナインの町のひとりの罪深い女が、パリサイ人シモンの家に入って来たのです。
彼女は香油のはいった石膏のつぼを持って来て、泣きながら、イエス様のうしろに立ち、涙で御足をぬらし始め、髪の毛でぬぐい、御足に口づけして、香油を塗ったのです。
それを見ていたパリサイ人シモンは、「この方がもし預言者なら、自分にさわっている女が誰で、どんな女であるか知っておられるはずだ。この女は罪深い者なのだから。」と心ひそかに思ったのです。
すかさず、シモンの心を読み取られたイエス様は、静かな口調でシモンに尋ねました。
「シモン。あなたに言いたいことがあります。」
これは、シモンに、あなたは私の話を聞きますか、と尋ねているのです。
するとシモンは、
「先生。お話しください。」と答えました。
そこでイエス様は、一つのたとえを話し始めました。
「ある金貸しから、ふたりの者が金を借りていた。ひとりは五百デナリ、ほかのひとりは五十デナリ借りていた。彼らは返すことができなかったので、金貸しはふたりとも赦してやった。」
ある金貸しとは、神様を指しています。一デナリとは、当時の労働者の一日分の給金に値します。とすれば、五十デナリとは、一ヶ月に二十五日働くとして、約二ヶ月分の
給金に相当し、五百デナリは、その十倍ですから、二十カ月すなわち一年と八ヵ月分の給金に相当するわけです。
そして彼らが期日まで返すことができなかったので、金貸しすなわち神様は二人とも赦してやったと言うわけです。
実際の所は、私たちの罪の値は、五十デナリや五百デナリどころか、一生かかっても返せないほどの代価が要求されています。なぜなら、その罪の値は、血であり命なのですから。
イエス様はシモンにこう尋ねました。
「では、ふたりのうちどちらがよけいに金貸しを愛するようになるでしょうか。」
「よけいに赦してもらったほうだと思います。」
イエス様は、「あなたの判断は当たっています。」と言われました。この言葉に、主イエス様の配慮と愛を感じるのです。イエス様は、シモンの答えに対して褒めておられるのです。明日も引き続き、同じ箇所から考えて見たいと思います。》