◇◆◇日々のみ言葉
2017年3月22日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書7章49節】
7:49 すると、一緒に食卓にいた人たちは、心の中でこう言い始めた。「罪を赦したりするこの人は、いったい誰だろう。」
◎ショートメッセージ
《イエス様は、こう言われたのです。
「この女の多くの罪は赦されています。というのは、彼女はよけい愛したからです。しかし少ししか赦されない者は、少ししか愛しません。あなたの罪は赦されています。」
この言葉を聞いた「一緒に食卓にいた人たち」とは、一体誰であったのでしょうか。
まず考えられるのは、パリサイ人シモン自身であったことでしょう。そしてシモンの仲間たちも数人が、その席にいたことは間違いないでしょう。
なぜなら弟子たちは、そのように考えるはずはありえないからです。彼らはすでに、同じような経験をしているからです。
マルコの福音書によりますと、
『数日たって、イエスがカペナウムにまた来られると、家におられることが知れ渡った。それで多くの人が集まったため、戸口のところまですきまもないほどになった。この人たちに、イエスはみことばを話しておられた。
そのとき、ひとりの中風の人が四人の人にかつがれて、みもとに連れて来られた。群衆のためにイエスに近づくことができなかったので、その人々はイエスのおられるあたりの屋根をはがし、穴をあけて、中風の人を寝かせたままその床をつり降ろした。
イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、「子よ。あなたの罪は赦されました。」と言われた。
ところが、その場に律法学者が数人すわっていて、心の中で理屈を言った。「この人は、なぜ、あんなことを言うのか。神をけがしているのだ。神おひとりのほか、だれが罪を赦すことができよう。」
彼らが心の中でこのように理屈を言っているのを、イエスはすぐにご自分の霊で見抜いて、こう言われた。「なぜ、あなたがたは心の中でそんな理屈を言っているのか。中風の人に、『あなたの罪は赦された。』と言うのと、『起きて、寝床をたたんで歩け。』と言うのと、どちらがやさしいか。人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたに知らせるために。」こう言ってから、中風の人に、
「あなたに言う。起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい。」と言われた。すると彼は起き上がり、すぐに床を取り上げて、みなの見ている前を出て行った。それでみなの者がすっかり驚いて、「こういうことは、かつて見たことがない。」と言って神をあがめた。(マルコの福音書2:1~2:12)』と書かれています。
この時、律法学者が心の中で理屈を言ったのですが、そのことが見抜けるのは、神の御子であられるイエス様ただおひとりです。それではなぜマルコが福音書に書くことが出来たのでしょうか。それはイエス様が、後ほど、弟子たちに話されたからです。
今日の聖書箇所においても、
「罪を赦したりするこの人は、いったい誰だろう。」と、一緒に食卓にいた人たちが、心の中でこう言い始めたとありますが、これが見抜けるのは、まことの神様であられるイエス様だけなのです。
今回のことについても、後ほどイエス様が弟子たちに、話されたことは間違いないことです。だからルカは、この記事を福音書に掲載することが出来たのです。
「罪を赦す」ことの出来るお方は、神様だけです。そして、それは救い主であり、メシヤであられる、御子イエス様だけなのです。》