• 日々のみ言葉 2017年5月13日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年5月13日(土)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書9章7節~8節】
    9:7 さて、国主ヘロデは、このすべての出来事を聞いて、ひどく当惑していた。それは、ある人々が、「ヨハネが死人の中からよみがえったのだ。」と言い、
    9:8 ほかの人々は、「エリヤが現われたのだ。」と言い、さらに別の人々は、「昔の預言者のひとりがよみがえったのだ。」と言っていたからである。

    ◎ショートメッセージ
    《マルコの福音書の平行記事では、
    『イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にもはいった。人々は、「バプテスマのヨハネが死人の中からよみがえったのだ。だから、あんな力が、彼のうちに働いているのだ。」と言っていた。
     別の人々は、「彼はエリヤだ。」と言い、さらに別の人々は、「昔の預言者の中のひとりのような預言者だ。」と言っていた。しかし、ヘロデはうわさを聞いて、「私が首をはねたあのヨハネが生き返ったのだ。」と言っていた。(マルコの福音書6:14~6:16)』と、かなり詳細に書かれています。

     この時のガリラヤの国主はヘロデ・アンティパスでした。ナザレのイエスの名前はついに、国王にまで届いたのです。

     ユダヤの人々は、「ヨハネが死人の中からよみがえったのだ。」とうわさしていることから、この時にはすでにバプテスマのヨハネは処刑された後であったことが分かります。

     また別の人々は、「彼はエリヤだ。」と言いふらしました。これは旧約聖書最後のマラキ書にこう書かれてあるからです。

    『見よ。私は、主の大いなる恐ろしい日が来る前に、預言者エリヤをあなたがたに遣わす。彼は、父の心を子に向けさせ、子の心をその父に向けさせる。それは、私が来て、のろいでこの地を打ち滅ぼさないためだ。」(マラキ書4:5~4:6)』

     メシヤが来る前に、神様は預言者エリヤを再び遣わされることを知っていたからです。エリヤは、エリシャの見ている間に、生きたまま天に移されました。
     しかしイエス様は、人々にはっきり言われました。バプテスマのヨハネこそが、エリヤの役目を果たされたと言うことを。

     エリヤは、預言通り再び、この地にやって来ます。エリヤと言う人間はただ一人しかおりません。そして死を知らない人物であることも確かです。しかし二度目にこの地上に足を降ろす時には、死ぬことになるのです。人は二度死ぬことは出来ません。
     それゆえイエス様が公生涯を始められる前には、エリヤに与えられた同じ油注ぎと力と権威とを持って、ヨハネが遣わされたのです。

     また「昔の預言者のひとりがよみがえったのだ。」と人々は言いふらしましたが、これは翻訳がおかしく、むしろマルコの福音書の「昔の預言者の中のひとりのような預言者だ。」と言う訳が正しいかと思います。つまり大預言者イザヤ、エレミヤ、ダニエル、エリヤ、エリシャと同等の預言者だ、と言っていることになります。

     またヘロデが、「私が首をはねたあのヨハネが生き返ったのだ。」と言っていたと書かれていますが、この言葉の中には、若干の悔い改めが伺える感じがしないでもありません。ヘロデはバプテスマのヨハネを殺したことを悔やんでいたからです。
     しかし、それも長続きはせず、最後は虫に咬まれて息絶えることとなります。神様による、数度の悔い改めの機会が与えられていたにも関わらず。》

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