• 日々のみ言葉 2017年5月23日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年5月23日(火)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書9章18節】
    9:18さて、イエスがひとりで祈っておられたとき、弟子たちが一緒にいた。イエスは彼らに尋ねて言われた。「群衆は私のことを誰だと言っていますか。」

    ◎ショートメッセージ
    《昨日までは、「五千人の給食」の奇蹟のしるしについて学びましたが、今日からは、「ペテロの信仰告白」について学ぶことになります。

     ルカは、ここから場面をがらっと変えています。実は「五千人の給食」から、「ペテロの信仰告白」の間には、かなりの時間の経過があるのです。
     マルコの福音書の6章45節から8章26節にあたる部分を、ルカは省いて「ペテロの信仰告白」に直結させているのです。

     それでは、マルコの福音書の6章45節から8章26節には、何が描かれているのかと言いますと、イエス様がガリラヤ湖を歩く奇蹟と、四千人の給食の奇蹟が描かれています。

     イエス様の水上歩行の奇蹟は、マタイとマルコとヨハネの福音書に記載されていて、ルカだけが省略しています。
     また「四千人の給食」の奇蹟は、マタイとマルコの二つの福音書に記載されています。
     この辺りが、まさしくイエス様の生涯を後世の時代の人々に伝える為には、四人の著者による福音書が必要であったことが分かります。

     まず場所ですが、ベツサイダではありません。

     マタイの福音書によりますと、
    『さて、ピリポ・カイザリヤの地方に行かれたとき、イエスは弟子たちに尋ねて言われた。「人々は人の子を誰だと言っていますか。」(マタイの福音書16:13)』と書かれています。

     つまりイエス様と十二使徒たちは、ヘルモン山の近くにあるヨルダン川の四大水源の一つの地、ピリポ・カイザリヤにいることになります。

     「ピリポ・カイザリヤ」とは、ヘロデ大王の息子ヘロデ・ピリポが町を拡張美化し、皇帝ティベリウスに敬意を表して、名をカイザリヤと改め、地中海沿岸にあるカイザリヤと区別するため、自分の名を加えてピリポ・カイザリヤと呼ぶようになった町のことです。
     ヨルダン川の4水源の一つナハル・バニアスが発するヘルモン山南麓の高台に位置していました。水源の一つである「泉の洞穴」は、現在も残っており、ヘルモン山からの雪解け水を豊かにわき出させています。日本で言いますならば、富士宮市にあります「白糸の滝」と言ったところでしょうか。

     そして場面ですが、若干マルコの福音書とは異なっています。

     マルコの福音書によりますと、
    『それから、イエスは弟子たちとピリポ・カイザリヤの村々へ出かけられた。その途中、イエスは弟子たちに尋ねて言われた。「人々は私を誰だと言っていますか。」(マルコの福音書8:27)』と書かれています。

     ルカは「イエス様がひとりで祈っておられたとき」となっています。
     よって考えられますことは、ピリポ・カイザリヤの村々へ出かけられる途中において、イエス様がひとりで祈っておられたとき、と言うことです。

     ところでイエス様は何を祈られたのでしょうか。私は、ペテロの信仰告白の為に祈られたと思うのです。》

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