• 日々のみ言葉 2017年5月24日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年5月24日(水)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書9章19節】
    9:19 彼らは、答えて言った。「バプテスマのヨハネだと言っています。ある者はエリヤだと言い、またほかの人々は、昔の預言者のひとりが生き返ったのだとも言っています。」
    ◎ショートメッセージ
    《イエス様が十二使徒と共に、ヘルモン山の南麓の高台にあった、ピリポ・カイザリヤにやって来た時でした。
     その途中の道すがらのことです。イエス様は、弟子たちから少し離れてひとりで祈られた後、弟子たちに尋ねられたのです。

    「群衆は私のことを誰だと言っていますか。」

     ここでイエス様が言われた「群衆」とは、ユダヤ人の人々です。狭い意味では、直前に行なわれた「五千人の給食」や、「四千人の給食」の奇蹟に預かった人々を指しています。
    「五千人」「四千人」とは、大人の男性の数であって、女や子どもたちの数は除かれています。尾山令仁先生は、少なくとも二万人以上(五千人の給食)、あるいは一万人(四千人の給食)の人々であったと言われます。

     この群衆に対して、五つのパンと二匹の魚、そして七つのパンをイエス様は奇蹟的に増やされて、全員を満足させたのです。その彼らが、ご自分(イエス様)のことを何と言っているのか、という質問なのです。

     その問いに対して弟子たちは、
    「バプテスマのヨハネだと言っています。ある者はエリヤだと言い、また他の人々は、昔の預言者のひとりが生き返ったのだとも言っています。」と答えました。

     この答えは、一人の弟子が代表で話したのではなく、
    「バプテスマのヨハネだと言っています。」
    「エリヤだと言っています。」
    「また他の人々は、昔の預言者のひとりが生き返ったのだとも言っています。」と、数人が答えたことを、ルカはまとめて書いたようです。

     この時には、まだシモン・ペテロは答えてはいません。おそらくペテロは、他の十一人の使徒たちが、一通り答えた後に、告白したに相違ありません。

    「バプテスマのヨハネだと言っています。」
     バプテスマのヨハネは、すでに召されています。よってヨハネがよみがえったと言う意味です。

    「エリヤだと言っています。」
     救い主である「メシヤ」が来る前に、エリヤが遣わされることは、マラキ書に預言されているからです。
    「また他の人々は、昔の預言者のひとりが生き返ったのだとも言っています。」
     マタイの福音書では、エレミヤであるとも書かれています。どちらにせよ神様が、昔の有名な預言者を再び遣わされたと言う意味です。
     このことから、ユダヤ人の人々の中には、復活を信じている者が多くいたことが分かります。

     祭司たちサドカイ人は、「死者の復活」を信じてはいませんでしたが、パリサイ人や律法学者たちは、「死者の復活」を信じていたからです。

     しかし群衆、特にパリサイ人や律法学者たちは、イエス様のことをメシヤとは、認めようとはしなかったのです。》

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