◇◆◇日々のみ言葉
2017年5月29日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章22節】
9:22 そして言われた。「人の子は、必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、殺され、そして三日目によみがえらねばならないのです。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からの学びとなります。
イエス様は、十二使徒に、第一回目の受難予告をされたのです。しかも使徒ペテロが、「メシヤ告白」をした、歴史的瞬間の後であり、初めて「教会」と言う奥義を言われた時でした。
マタイの福音書の平行記事によれば、
『その時から、イエス・キリストは、ご自分がエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければならないことを弟子たちに示し始められた。
するとペテロは、イエスを引き寄せて、いさめ始めた。
「主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずはありません。」
しかし、イエスは振り向いて、ペテロに言われた。
「下がれ。サタン。あなたは私の邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」(マタイの福音書16:21~16:23)』と、書かれています。
今日は、弟子たちの反応はいかであったのか、について学んでいます。イエス様のお言葉は、彼らに衝撃的な思いを与えたに違いありません。
『神の御子キリスト』が、どうしてエルサレムにおいて、同胞ユダヤ人の長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、殺されるようなことが起こると言うのでしょうか。
むしろその逆で、今こそユダヤ人の指導者と共に立ち上がって、ローマ帝国から、ヘロデの圧政から解放してくださる、まさにイスラエルの希望の星であるはずです。
それだからこそ、シモン・ペテロは、イエス様をいさめ始めたのです。
「主よ。そんなことが、あなたに起こるはずはありません。」
人間が神様をいさめると言う、本末転倒なことが起こったのです。しかし私は思うのです。ペテロは、悪意なく、本当に主イエス様を心配して言ったのだと。
それに対してイエス様の答えは厳しいものでした。
「下がれ。サタン。あなたは私の邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」
この時、サタンがシモン・ペテロに入って、あのように言わせたと解釈出来ないわけでもないのですが、シモン・ペテロは父なる神様によって、
「あなたは生ける神の御子キリストです。」
と、告白したはずなのに、すぐにサタンがやって来て、ペテロを支配し、あのように言わせることが起こり得るのでしょうか。
その答えは、主イエス様のお言葉にあります。
「あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」
ペテロは、主イエス様のお体を心配されたのです。ただ彼には、父なる神様のご計画は全く理解出来ませんでした。
弟子たちが、本当に救いの計画の全貌を知るには、主イエス様の復活の後でなければならなかったからです。》