◇◆◇日々のみ言葉
2017年10月25日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書13章22節】
13:22 イエスは、町々村々を次々に教えながら通り、エルサレムへの旅を続けられた。
◎ショートメッセージ
《ルカは、ここでイエス様が、様々な町々村々を次々に教えながら通り、都上りを続けられたことを書き記しています。
それでは、実際にはどのような時であったのでしょうか。共観福音書によりますと、「過越の祭」を目指してエルサレムへの巡礼の旅を続けられたのですが、ヨハネの福音書から判断しますと、少し時制が異なっていることが分かります。
つまりイエス様は、ご自身が十字架にかけられる為に、エルサレムを目指され、エルサレムに、「過越の祭」のかなり前に行かれたことが分かるのです。その時には、ルカがここで書き記したように、様々な町々村々を次々に教えながら、じっくり時間をかけて旅をされたことが分かります。
ヨハネの福音書によりますと、
『さて、ある人が病気にかかっていた。ラザロといって、マリヤとその姉妹マルタとの村の出で、ベタニヤの人であった。
このマリヤは、主に香油を塗り、髪の毛でその足をぬぐったマリヤであって、彼女の兄弟ラザロが病んでいたのである。
そこで姉妹たちは、イエスのところに使いを送って、言った。
「主よ。ご覧ください。あなたが愛しておられる者が病気です。」
イエスはこれを聞いて、言われた。
「この病気は死で終わるだけのものではなく、神の栄光のためのものです。神の子がそれによって栄光を受けるためです。」
イエスはマルタとその姉妹とラザロとを愛しておられた。そのようなわけで、イエスは、ラザロが病んでいることを聞かれたときも、そのおられた所になお二日とどまられた。
その後、イエスは、
「もう一度ユダヤに行こう。」と弟子たちに言われた。
弟子たちはイエスに言った。
「先生。たった今ユダヤ人たちが、あなたを石打ちにしようとしていたのに、またそこにおいでになるのですか。」(ヨハネの福音書11:1~11:8)』
この時には、一時エルサレムから退かれ、ヨルダン川の向う側におられたのです。そして四日ほどしてから、ラザロをよみがえらせる為に、ベタニヤに向かわれるのです。その時が、本当に最後の都上りとなります。
つまり、イエス様ご自身にとって、神の小羊として、最後の「過越の祭」へのエルサレムへの旅は、二段階によって行なわれたのです。
最初の時は、生まれつき盲目であった青年をいやす為に。そして二回目は、シュロの日曜日に、ロバの子に乗って王として凱旋する為に。その為には、ラザロのよみがえりの奇蹟が、必要不可欠であったのです。
風邪が少し良くなりましたから、遅れましたが日々のみ言葉を更新します。》