◇◆◇日々のみ言葉
2019年4月15日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き10章2節~3節】
10:2 彼は敬虔な人で、全家族と共に神を恐れかしこみ、ユダヤの人々に多くの施しをなし、いつも神に祈りをしていたが、
10:3 ある日の午後三時ごろ、幻の中で、はっきりと神の御使いを見た。御使いは彼のところに来て、「コルネリオ。」と呼んだ。
◎ショートメッセージ
《さて、カイザリヤにコルネリオという人がいて、イタリヤ隊という部隊の百人隊長でありました。
「コルネリオ」とは、「コルネリオス」の日本の呼び名であり、ローマに所属するコルネリオス氏族が由来とされています。
彼は「敬虔な人」であったとルカは書き記していますが、これは神を畏れ敬い、悪を退け、善を行なう者であったと言う意味です。
その証拠として、ユダヤの人々に多くの施しをしていたとあります。これは、貧しいユダヤ人たちに金銭を恵んであげたと言うのではなく、彼らの為に、助け手もしくは取り成し手となったことを意味しています。
ユダヤは、ローマの属国でしたから、横柄なローマ兵たちも多くいたに違いありません。そのような輩(やから)から、弱い立場であるユダヤ人を守っていたと、解釈出来るかと思われます。
さて、コルネリオは何時、ユダヤ人が信じている神が、真の神様であることを知ったのでしょうか。
彼が、ユダヤ教を信じていたことは疑いのないことなのです。それは、ユダヤ人は一日に3回、しかも神殿において(あるいは神殿に向かって)お祈りするからです。すなわち午前9時、午後12時、午後3時の三回に。
朝の9時と言えば、ペンテコステ(聖霊降臨日)が浮かびます。また午後3時と言えば、ペテロとヨハネが、祈りの為に神殿に上って行った時に、「美しの門」において、生まれつき足の聞かない男をいやしたことが浮かびます。
これと同じように、コルネリオも家族全員が、ユダヤ教の信者として、信仰生活していたことが分かります。
しかし彼は改宗者ではありませんでした。
イタリア隊の百人隊長と言う、名誉も権威もある役職の者が、割礼を受けることは難しいことであったに違いありません。
なお伝承では、「イタリア隊」と言うのは、ローマ軍団の中でも名門であって、全員がローマ市民による兵で組織され、「第一イタリア隊」「第二イタリア隊」が存在していたようです。コルネリオは、「第二イタリア隊」に所属していました。
そんなある日のことです。
シモン・ペテロが、ヨッパの皮なめしのシモンの家に留まっていた頃であることは言うまでもありません。
コルネリオが、一人で自分の部屋で祈っていた時に、突然、輝く光に包まれたのです。彼は「幻」と言っていますが、それは夢ではなく、実際に、彼の前に御使いが現われたのです。私は、間違いなく「ガマリエル」だと思っています。
ガマリエルは、コルネリオの前に立って、彼の名前を呼びました。「コルネリオ」
ここから、いかに父なる神様は、そしてイエス様は、私たち一人一人の名前を大切にしておられるのかが分かります。》