• 日々のみ言葉 2019年6月26日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年6月26日(水)

    ◎聖書箇所【使徒の働き13章1節】
    13:1 さて、アンテオケには、そこにある教会に、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、国主ヘロデの乳兄弟マナエン、サウロなどという預言者や教師がいた。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日に引き続き、ガリラヤとペレヤの国主ヘロデの乳兄弟マナエンの後編となります。

     私たちは、王室で起こったこと、しかもヘロデ・アンティパスのごく身近に起こったことが聖書に書かれてあることを見て、非常に不思議に思います。

     主イエス様が選ばれ、任命された十二使徒たちは、無学なガリラヤ人たちがほとんどでした。唯一イスカリオテのユダだけが、ガリラヤ出身ではありません。
     その中には身分の高い者は誰一人おりませんでした。そうだとしたら、いったい誰が、王宮にいる高官と、親しい間柄にあると言うのでしょう。

     使徒パウロでしょうか。

     確かに彼は、エルサレム最高の律法学者であったガマリエルの一番の門下生でした。しかも生粋のローマ市民です。しかしそうであっても、国主ヘロデ・アンティパスと、その側近の高官たちとコンタクトがあったとは、到底考えられるはずはないと言えます。

     その高官であった『乳兄弟マナエン』が、パウロの同労者であると言うのです。しかも同じアンテオケ教会における指導者として。

     私たちは、聖書にそのヒントを見るのです。

     ヨハネによりますと、
    『イエスは再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、かつて水をぶどう酒にされた所である。さて、カペナウムに病気の息子がいる王室の役人がいた。
     この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞いて、イエスのところへ行き、下って来て息子をいやして下さるように願った。息子が死にかかっていたからである。
     そこで、イエスは彼に言われた。
    「あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない。」
     その王室の役人はイエスに言った。
    「主よ。どうか私の子どもが死なないうちに下って来て下さい。」
     イエスは彼に言われた。
    「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています。」
     その人はイエスが言われた言葉を信じて、帰途についた。彼が下って行く途中、そのしもべたちが彼に出会って、彼の息子が直ったことを告げた。そこで子どもが良くなった時刻を彼らに尋ねると、
    「きのう、七時に熱がひきました。」
    と言った。
     それで父親は、イエスが「あなたの息子は直っている。」と言われた時刻と同じであることを知った。そして彼自身と彼の家の者がみな信じた。
     イエスはユダヤを去ってガリラヤにはいられてから、またこのことを第二のしるしとして行なわれたのである。 (ヨハネの福音書4:46~4:54)』

     この「王室の役人」こそが、「国主ヘロデの乳兄弟マナエン」なのです。しかも彼がアンテオケにいた時には、すでにヘロデ・アンティパスは、神様の裁きによって打たれた後です。
     つまりアンティパスが死んだことによって、乳兄弟としての役目を終え、王室の高官職を辞し、イエス様の弟子としての人生を歩み始めていたと言うことなのです。》

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