◇◆◇日々のみ言葉
2019年7月2日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き13章5節~6節】
13:5 サラミスに着くと、ユダヤ人の諸会堂で神の言葉を宣べ始めた。彼らはヨハネを助手として連れていた。
13:6 島全体を巡回して、パポスまで行ったところ、にせ預言者で、名をバルイエスというユダヤ人の魔術師に出会った。
◎ショートメッセージ
《バルナバとサウロは、セルキヤから船に乗り、サラミスにやって来ました。
サラミスとは、キプロス島の東海岸にあった都市のことです。新約時代には、西部にあった首都パポスに次ぐ大きな都市でありました。
サラミスには多くのユダヤ人の離散民が住み着いており、バルナバはその子孫であったようです。伝承では、バルナバはこの地に葬られたと言われています。
彼らは、まずサラミスのユダヤ人会堂に行き、主イエス様の福音を宣べ伝えました。おそらくバルナバの親族もその会堂に出席していたかと思われます。
その後、バルナバとサウロと助手ヨハネ・マルコは、島全体を巡回し、パポスにまでやって来たのです。
パポスとは、キプロス島南西岸の港町のことです。ローマ帝国はここに行政府をおき、地方総督を着任させました。よってローマ軍の一隊の兵士と百人隊長も配備されていたと思われます。
そこでバルナバとサウロは、二人の人物に出会うことになります。その一人が、キプロス島の地方総督セルギオ・パウロです。
そしてもう一人が、本日の聖書箇所に登場する、にせ預言者バルイエスというユダヤ人の魔術師です。
まずこの名前に注目してほしいと思います。「バルイエス」とは、イエスの息子と言う意味です。彼がこの呼び名を何時から用いていたのかは分かりませんが、主イエス様の3年半における公生涯の後半には、地中海沿岸までその名声と評判はとどろいていましたから、あえてその名で人々を騙していたのかも知れません。
悪魔はこのように、本物に対して、すぐに偽物をでっち上げて対抗して来るからです。
もちろん、この男は悪霊の支配下にあります。
主の使者であるバルナバとサウロが、ローマ総督セルギオ・パウロに会うことを妨害する為に、敵が送って来た者だと言えるでしょう。
また、この時、魔術師バルイエスは、様々ないやしや奇跡を行なって、キプロス島の在住民から信頼されていたことは明白です。もちろん、その力は悪霊によるもので、主イエス様と聖霊によるものでは断じてありません。
この時、光と暗闇の対決、すなわち霊的戦いが行なわれることになります。もちろんすでに勝敗は、主イエス様の十字架によって決定しています。悪魔は、すでに完全に敗北しています。
ヨハネが言う通りです。
『初めに、言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった。この方は、初めに神と共におられた。
すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。
この方にいのちがあった。このいのちは人の光であった。光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。(ヨハネの福音書1:1~1:5)』と。》