• 日々のみ言葉 2020年1月5日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年1月5日(日)

    ◎聖書箇所【使徒の働き19章21節~22節】
    19:21 これらのことが一段落すると、パウロは御霊の示しにより、マケドニヤとアカヤを通ったあとでエルサレムに行くことにした。そして、「私はそこに行ってから、ローマも見なければならない。」と言った。
    19:22 そこで、自分に仕えている者の中からテモテとエラストのふたりをマケドニヤに送り出したが、パウロ自身は、なおしばらくアジヤにとどまっていた。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日から「日々のみ言葉」は、「使徒の働き」に戻っています。昨日と同じ箇所からとなります。

     エペソでのパウロの働きが一段落した時に、御霊すなわち聖霊はパウロに新たな任務を与えられました。
     この当時、マルコが福音書の執筆に取りかかっていたのか、あるいはその要望があった頃かどうか、確かなことは分かりませんが、ペテロが生前に書かれたとする説が多く、とすれば紀元50年代となるのです。
     パウロが、エペソを去る時は、紀元55~56年頃だと考えられますから、もしかしたらパウロもマルコの福音書執筆に関わっていたかも知れません。
     伝統的には、マルコはローマにて福音書を執筆したと言われていますが、ガリラヤもしくはアンテオケと言う説も存在するのです。

     ここで何が言いたいのかと言いますと、この頃にはまだ新約聖書は、形となって現われてはいませんでした。しかし、主イエス様の目撃者である使徒たちも、またバルナバやシラスやパウロなどの巡回伝道をしていた指導者たちも、非常に忙しく、そして人数が限られていました。
     しかし、ローマ帝国が支配する国々の教会の数は、急激に増えて行ったのです。よって文書による「主イエス様の教え」あるいは「イエス様の生涯」の必要性が望まれつつありました。

     そんな頃に、マケドニヤ州の首都コリント教会、そしてアカヤ州の首都テサロニケ教会に、教理上の大きな問題が起こったのです。
     幸い、私たちには、「コリント人への手紙」が二通、「テサロニケ人への手紙」が二通残されていますから、大体の内容は分かります。

     コリント教会の問題は「不品行」であり、またテサロニケ教会の問題は、「主イエス様の再臨」におけることであったのです。

     さてテモテは、パウロの最愛の弟子ですが、ここにもう一人の弟子が登場します。それが「エラスト」です。「エラスト」とは、「最愛の」という意味です。おそらくエペソにて、パウロの助手になった者と思われます。後に「コリントにとどま」っているエラストへの言及がありますが、あるいはテモテと共にマケドニヤからそのままコリントに下ったのかも知れません。テトスと共にコリントに送られたもう一人の兄弟が、このエラストであるとも言われています。

     実は、コリント市の収入役であるエラストと言う人物が、兄弟クワルトと共に、ローマのキリスト者にあいさつを送っているのです。おそらく、同一人物と思われます。となりますと、コリント市の重要な役職についていた高官と言うことになるのです。

    『私と全教会との家主であるガイオも、あなたがたによろしくと言っています。市の収入役であるエラストと兄弟クワルトもよろしくと言っています。(ローマ人への手紙16:23)』》

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