• 2020年12月20日クリスマス礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【ルカの福音書2章1節~21節】
    2:1 そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストゥスから出た。
    2:2 これは、キリニウスがシリアの総督であったときの、最初の住民登録であった。
    2:3 人々はみな登録のために、それぞれ自分の町に帰って行った。
    2:4 ヨセフも、ダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
    2:5 身重になっていた、いいなずけの妻マリアとともに登録するためであった。
    2:6 ところが、彼らがそこにいる間に、マリアは月が満ちて、
    2:7 男子の初子を産んだ。そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。
    2:8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
    2:9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
    2:10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
    2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
    2:12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
    2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
    2:14 「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみ心にかなう人々にあるように。」
    2:15 御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせて下さったこの出来事を見届けて来よう。」
    2:16 そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
    2:17 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
    2:18 聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。
    2:19 しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
    2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
    2:21 八日が満ちて幼子に割礼を施す日となり、幼子の名はイエスとつけられた。胎内に宿る前に御使いがつけた名である。

    ◎メッセージ【クリスマスの真実】
    《キリスト教は事実の上に成り立っている宗教です。イエス・キリストと言う実際に歴史上において存在した人物を中心とし、おもに主イエスと私たちの関係を重視した真理、教えであるのです。
     大切なことは、今から2,000年以上も前に、ベツレヘムと言う町において、本当にお生まれになったと言うことです。しかも、神様が人となって降りて来て下さったのです。何の為に。33年後に十字架に掛かる為にです。
     今日はクリスマスの真実と言うことで、聖書からその時の様子がどうであったのか、改めておさらいをして見たいと思うのです。
     さて、「住民登録」が行なわれ、ヨセフは身重になった婚約者マリアを連れてベツレヘムにやって来ました。実はヨセフは、ベツレヘムにおけるマリアの出産はまったく考えてはいなかったのです。住民登録を終えて、ナザレに戻る予定でしたし、またもし時間がかかった場合には、マリアには、エンカレムに従姉妹エリサベツがいましたし、住民登録を済ませて後、そこでの出産を考えていたのではないでしょうか。
     しかしルカは、
    『ところが、彼らがそこにいる間に、マリアは月が満ちて、男子の初子を産んだ。』書き記しています。当時、ダビデの子孫は思ったよりも大人数になっていました。よって住民登録も、何日もの順番待ちとなったのです。パピルスもしくは、羊皮紙に、名前、職業、住所、財産、家族を書記が書き記して行くのです。一人一人聞き出して、登録して行くにはそれなりの時間が必要でした。
     また「宿屋には彼らのいる場所がなかった」とは、泊まれなかったのでもなく、追い出されたのでもありません。14歳の若い女性がお産する場所がなかったと言うことです。
     その為、その宿の女主人が、彼らの為に洞窟の家畜小屋を用意したのです。そして、そのしるしが、「喜びの訪れの知らせ」を受け取った羊飼いたちへのしるしになるのです。
     なぜヨセフとマリアだけでなく、他に人がいたことが分かるのでしょうか。それは羊飼いたちが、見たこと聞いたことを報告した時のことです。
    「聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた」と書かれています。この時、東方からの三博士はまで到着してはいません。お産を手伝った女性たちがいたからです。
     さて、この後、律法に従ってマリアはお産の清めの期間を送ります。レビ記には、
    『女が身重になり、男の子を産んだとき、その女は7日の間汚れ、月のさわりの不浄の期間と同じように汚れる。8日目には、その子の包皮の肉に割礼を施す。』と書かれています。
     この7日間の期間においても、まだ東方の三博士はやって来ません。実は律法では、この後さらに33日間、産後の回復の為の期間を過ごさなければなりませんでした。
     8日目にエルサレム神殿において幼子イエスの割礼を授けてもらい、おそらくエンカレムのエリサベツの所に挨拶に行ったと思われます。そしてその後、彼らは再びベツレヘムに戻ります。そして住民登録を済ませたと考えられます。そしてその頃に、東方の三博士がやって来ることになるのです。その時、ヨセフとマリアと幼子イエスは、家にいるのです。
    『それから家に入り、母マリアと共にいる幼子を見、ひれ伏して礼拝した。そして宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。』とマタイは書いています
     主イエス・キリストは本当に生まれて下さいました。神様が人となってこの世界に訪れて下さったその栄えある歴史的な日がクリスマスなのです。
     もし、このお方が生まれて下さらなければ、私たち人類には救いも望みも希望もまったく有りません。有るのは絶望と破滅だけです。しかし、生まれて下さったのです。何の為に。私たちの罪の身代わりとして十字架にかかり死んで下さる為にです。メリー・クリスマス!》

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