◇◆◇日々のみ言葉
2021年1月31日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書9章23節~25節】
9:23 イエスはその管理者の家に来られて、笛吹く者たちや騒いでいる群衆を見て、
9:24 言われた。「あちらに行きなさい。その子は死んだのではない。眠っているのです。」すると、彼らはイエスをあざ笑った。
9:25 イエスは群衆を外に出してから、うちにおはいりになり、少女の手を取られた。すると少女は起き上がった。
◎ショートメッセージ
《引き続き、「ヤイロの娘の生き返り」の奇跡の出来事について学びます。
今日は、ルカの福音書における並行記事を掲載します。
『イエスがまだ話しておられる時に、会堂管理者の家から人が来て言った。
「あなたのお嬢さんはなくなりました。もう、先生を煩わすことはありません。」
これを聞いて、イエスは答えられた。
「恐れないで、ただ信じなさい。そうすれば、娘は直ります。」
イエスは家にはいられたが、ペテロとヨハネとヤコブ、それに子どもの父と母の他は、だれも一緒にはいることをお許しにならなかった。人々はみな、娘のために泣き悲しんでいた。しかし、イエスは言われた。
「泣かなくてもよい。死んだのではない。眠っているのです。」
人々は、娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑っていた。しかしイエスは、娘の手を取って、叫んで言われた。
「子どもよ。起きなさい。」
すると、娘の霊が戻って、娘はただちに起き上がった。それでイエスは、娘に食事をさせるように言いつけられた。両親がひどく驚いていると、イエスは、この出来事をだれにも話さないように命じられた。(ルカの福音書8:49~8:56)』となっています。
昨日は、マルコの福音書の並行記事における同じ場面において、主イエスが娘に「タリタ、クミ」とアラム語で話されたことについて考えて見ました。
医者ルカは福音書をローマの高官テオピロに向けて書き記しましたから、ここではあえてギリシャ語で、
「子どもよ。起きなさい。」と、主イエスの言葉を掲載しています。
ただしルカは、主イエスの言葉の中で、「恐れないで、ただ信じなさい」は、マタイと同じですが、「そうすれば、娘は直ります。」と言う言葉を付け加えています。別訳では、「娘は救われます」となります。
さて、主イエスは娘の手を取って言われます。「子どもよ。起きなさい。」と。
すると、娘の霊が戻り、娘は起き上がって歩き始めるのです。この時の両親の驚きはいかばかりであったでしょうか。生き返った喜びよりも驚愕が先に来たのだと思われます。つまり、ヤイロも妻も主イエスを信じてはいなかったのです。
「恐れないで、ただ信じなさい。そうすれば、娘は直ります。」
別訳では、「ただ信じなさい」が、「ただ信じ続けなさい」となっています。いかに私たちが不信仰であるのか、良く分かると言うものです。
主イエスは、両親に娘に食事をさせるように言われました。それは、生きていることの証拠になり得るからです。そして、この奇跡の出来事を誰にも話さないようにと、厳しく命じられたのです。》