• 日々のみ言葉 2021年2月27日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年2月27日(土)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書10章26節~27節】
    10:26「だから、彼らを恐れてはいけません。おおわれているもので、現わされないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはありません。
    10:27 私が暗やみであなたがたに話すことを明るみで言いなさい。また、あなたがたが耳もとで聞くことを屋上で言い広めなさい。」

    ◎ショートメッセージ
    《引き続き、主イエスの弟子たちへの忠告であり、また預言でもあります。

     今回も現代訳を掲載します。
    『ですから、彼らを恐れてはいけません。おおわれているもので、現わされないものはなく、隠されているもので知られないものはありません。ですから私が内輪の弟子にだけ伝授した奥義を、今こそ公然と言い広め、伝道しなさい。」』と書かれています。

     新改訳聖書は、原語に忠実に訳していますが、ユダヤにはユダヤの言い回しやことわざが有るのです。それをそのまま訳したとしても、日本語の文章では意味が不明なのです。

     主イエスが言われる
    「おおわれているもので、現わされないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはありません。」とは、救いの奥義であり、キリスト教の真理のことです。
     この時にはまだ、主イエスによる「救い」の全貌はまったく隠されていました。しかし、主イエスが復活された後、その全貌が徐々に明らかになって行くことを示しています。

     もっとも使徒パウロの出現を待たなければ、その奥深さ、救いの素晴らしさは、まだ明らかにはされなかったのです。パウロは、新約聖書の半分を執筆することになります。

    「私が暗やみであなたがたに話すことを明るみで言いなさい。また、あなたがたが耳もとで聞くことを屋上で言い広めなさい。」
     この訳は、ほとんど意味不明です。

     現代訳から、主イエスの真意を知ることが来ます。
    「ですから私が内輪の弟子にだけ伝授した奥義を、今こそ公然と言い広め、伝道しなさい。」

     昨年11月に、今まで絶版となっていました「現代訳聖書」の改訂新版である11版が出版されました。興味ある人は、ぜひ購入をお勧めいたします。日本の文化や風習を鑑み、原語の意味に沿った訳文で執筆されています。何はともあれ、一人の人によって全文がギリシャ原語から訳されている為、一貫性があることが最大の特徴です。また素晴らしい点は、固有名詞を、新改訳聖書および口語訳聖書等に沿っていることです。
     2017年版新改訳聖書は訳文の改訂の他に、固有名詞をも変更してしまいました。これは最大の失敗です。例えば、新改訳第二版・第三版では、ペテロのことを「ケパ」と訳していますが、2017年版では「ケファ」なのです。もし固有名詞をも改訂するならば、「新聖書辞典」「新聖書注解」「新聖書講解」などもすべて、改訂して出版すべきかと思われます。今後の対応に期待する次第です。》

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