◎本日の聖書箇所【使徒の働き14章1節~7節】(新約聖書p.263)
14:1 イコニオンでも、同じことが起こった。二人がユダヤ人の会堂に入って話をすると、ユダヤ人もギリシア人も大勢の人々が信じた。
14:2 ところが、信じようとしないユダヤ人たちは、異邦人たちを扇動して、兄弟たちに対して悪意を抱かせた。
14:3 それでも、二人は長く滞在し、主によって大胆に語った。主は彼らの手によってしるしと不思議を行わせ、その恵みのことばを証しされた。
14:4 すると、町の人々は二派に分かれ、一方はユダヤ人の側に、もう一方は使徒たちの側についた。
14:5 異邦人とユダヤ人が彼らの指導者たちと一緒になり、二人を辱めて石打ちにしようと企てたとき、
14:6 二人はそれを知って、リカオニアの町であるリステラとデルベ、およびその付近の地方に難を避け、
14:7 そこで福音の宣教を続けた。
◎メッセージ【イコニオンにおいて】
《今日からまた「使徒の働き」に戻ります。パウロとバルナバの一行は、ピシディアのアンティオキアからイコニオンにやって来ました。イコニオンとは、小アジヤ、ガラテヤ南部の高原にあった町のことです。歴史的には、紀元前3世紀以後、セレウコス王朝に支配されていましたが、紀元前63年にローマ皇帝ポンペイウスが制圧し、その後(ピシデヤ、ルカオニヤとも併合され、ローマの属州となりました。
パウロは第1回伝道旅行の折、バルナバを伴ってこの地に足を踏み入れ、後に何度か再訪しています。ガラテヤ人への手紙は、この地域を含む南ガラテヤの諸教会にあてたものであると伝えられています。
さて、ここでも二人の伝道方法は変わりありません。かつて主イエスがされたように、まず安息日にユダヤ人の会堂に行き、そこでメッセージを語ると言うやり方です。ここでも、信じるユダヤ人と、信じないユダヤ人とに分けられることになります。
パウロとバルナバが語る言葉を信じる者とは、主イエスの言葉を信じる者であり、また信じない者とは、主イエスの言葉を信じない者と言うことになります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それは、信じようとさせない霊的勢力が存在するからです。
さて、パウロとバルナバの言葉を信じようとしないユダヤ人たちは、異邦人たちを扇動して、二人に対して悪意を抱かせました。
本来ならば、この時点においてパウロとバルナバは、ピシディアのアンティオキアと同じように、足のチリを落として出て行くのですが、今回、二人は長く滞在し、主によって大胆に語り、主は彼らの手によってしるしと不思議を行なわせ、その恵みの言葉を確かなものとされたのです。すると、町の人々は二派に分かれ、一方はユダヤ人の側に、もう一方は使徒たちの側についたと言うのです。
信じようとしないユダヤ人たちは、さらに過激な行動を起こします。彼らは指導者たちと一緒になり、二人を石打ちにしようと企てたのです。それゆえ、パウロとバルナバは、やむを得ず、イコニオンから避難し、他の町へ行くことになります。
さて、主イエスの言葉を信じる者と信じない者とは、神様の言葉を聞き従う者と聞き従わない者とに分かれると言うことです。
主イエスは、弟子たちに「私の戒めを守るように」教えられました。
また使徒ペテロは、
『あなたがたが地上での残された時を、もはや人間の欲望にではなく、神のみ心に生きるようになるためです。』と勧めています。
そして、主の兄弟ヤコブも、
『み言葉を行なう人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者となってはいけません。』
と勧めています。今年も、主イエスを信じ、そしてみ言葉に聞き従い、み言葉を実行して行く者で有りたいと願っています。》